奮戦記
【04.02.22】イラクに主権を移譲する気など、さらさらないアメリカ
マクレラン米大統領報道官は、先日の記者会見でこう述べたそうです。
イラクへの主権移譲に関して、昨年11月に米主導の連合国暫定当局(CPA)とイラク統治評議会が合意した「主権移譲計画」は「大きな支持を得られなかった」。……
これは、同計画の破たんを事実上認めたようなものです。
アメリカの「主権移譲計画」では、どのような手順踏むことになっているのでしょうか……。
「計画」によれば、まず今年5月末までに、イラク全18州で「代表者会議」を招集するそうです。
なんですか? この「代表者会議」って! これは、誰が選ぶんでしょうか。
そして、そこで選ばれた代表によって「暫定国民会議」を発足させます。
そのうえで、その議会が6月末までに「暫定政府」を発足させるというのです。
これは、あきらかに間接選挙です。
すべての段階で、アメリカの影響力を行使できるではありませんか。
これでは、アメリカのイキのかかった政権しかできません。「主権移譲計画」の目的が見え見えです。
だから、この計画に対してイラク国民の間で、直接選挙を要求する声が次第に強まっているのです。それは、当然のことではないでしょうか。
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