奮戦記
【04.02.09】戦争の根拠も派兵の根拠も崩れたのに、問答無用か!
今日は、参議院の本会議で、イラク派兵承認案件が与党多数で可決されました。
日本共産党を代表して、大沢たつみ参議院議員が反対討論に立ちました。
大沢さんは、「今回の派兵は、いまなお戦争状態にあるイラクに、武装した自衛隊を派兵し、米英による軍事占領支配に参加し、その一翼を担おうとするものであります。これは、戦後かつてなかったことであり、武力による威嚇、武力の行使、交戦権を否認した憲法9条に真っ向から違反し、とうてい許されるものではありません」と、きっぱり反対しました。
衆議院での自民党・公明党の数の力による審議打ち切り・強行採決という事態を受けてはじまった参議院での質疑は、わずか3日間でした。
その特別委員会での質疑でさえ、問題点が噴出し戦争の根拠も派兵の根拠もことごとく崩れました。
「はじめに派兵ありき」で、十分な質疑をつくさず、国民の数々の疑問にたいする説明責任をはたさないまま派兵を追認したのです。
こんなことは断じて容認できません。
日本は、第二次世界大戦の敗戦の大きな犠牲によって平和を得てから半世紀以上、日本国憲法のもとで、軍隊を海外に派兵することなく、武力で他国を侵略することもなく、一度も他国の人々を殺すことをしませんでした。
これは、戦後日本の大きな誇りです。
この「戦争をしない国」という世界への信頼が、いま小泉内閣によって根本的に崩されようとしていることは、きわめて重大です。
私たちは、イラクからの自衛隊の撤兵と派兵計画全体の破棄をもとめて、引き続き全力をあげ奮闘する決意です。
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