奮戦記
【04.02.07】大量破壊兵器がなかった以上、戦争は正当化できない
アメリカのブッシュ大統領は、イラクの大量破壊兵器の脅威を口実にイラクへの先制攻撃を指示しながら、それが発見されないとなると「私も知りたいんだ」などと人ごとのように述べるしまつです。
日本の小泉首相は、「読者百万人」と豪語するメールマガジンで、繰り返しイラクの大量破壊兵器「保有」を断定し、それをイラク戦争支持の最大の理由にしました。
公明党の神崎代表も「イラク問題の本質」は、イラクに大量破壊兵器が「保有」されていることだと断言しました。
ところが、日本共産党の穀田議員の追及に、小泉さんは「未解決だということは事実」(1月26日、衆院予算委員会)と、保有「断定」発言の撤回に追いこまれました。
自民党も公明党も、根本的に反省すべきでしょう。
ブッシュ氏はどうでしょう。
追い込まれたあげく、大量破壊兵器製造の「意図、科学者、技術、必要な基盤」を持ち、大量破壊兵器で武装する「意図」をもっていたフセイン政権を打倒したことにより「米国はイラクで良いことをしたのだ」と戦争を正当化しました。
もしも、このようなことが通用するなら、――大量破壊兵器製造の「意図、科学者、技術、必要な基盤」を持ち、大量破壊兵器で政権を武装する「意図」を持ち、広島や長崎などで同兵器を使用した「記録」がある国、しかも大量破壊兵器を保有、開発していることを全世界が知っている国である米国が攻撃されても、ブッシュ氏は何の文句も言えなくなるでしょう。――と、今日の「しんぶん赤旗」が書きました。
――まったく、その通りですね。
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