昨夜、フセイン元大統領が米軍に拘束されたというニュースが飛び込んできました。

　イラクを占領している米英軍当局は、フセイン元大統領を拘束したことを「赤い夜明け」作戦の成果などと自慢げに述べています。

　しかし、これによって米英によるイラク侵略と軍事占領の無法性が免罪されるものではありません。

　また、フセインにたいする裁きは、米英軍が「密室」でおこなうのでなく、国際世論のしっかりした監視のもとで、法にのっとってきちんとおこなわれるべきではないでしょうか。

　イラク問題の真の解決のためには、イラク国民の主権を早急に回復し、国連の枠組みのもとでの人道復興支援にきりかえ、米英軍が撤退することなのです。
　米英軍支援のための自衛隊派兵が、許されるものでないことも明らかです。

また持ち出したすりかえ論法――「掃討作戦も非戦闘行為だ」

　石破茂防衛庁長官は、今日開かれた衆院イラク特で、米軍が実施している旧フセイン政権残存勢力の掃討作戦について「イラク国内における安定及び安全を確保する活動だ。戦闘行為に該当すると断定できる根拠を有していない」と述べました。

　空爆やミサイルを使った掃討作戦を、「戦闘行為とみなさない」というのは、あまりにも荒唐無稽な理屈です。
　こうなると、掃討作戦の展開されている地域でも自衛隊の活動できる「非戦闘地域」に該当する可能性があるということになります。
　驚きました。これでは「何でもあり」ではありませんか。

衆院イラク特で穀田恵二国対委員長が小泉総理と論戦

小泉総理は、「戦争に行くのではない。人道支援だ」「自衛隊にしかできないことがある」などと、おなじことを繰り返すのみでした。
　しかし、米軍の占領、軍事作戦と一体化した自衛隊の輸送活動は、明らかに軍事的な性格をもっています。これが、憲法に違反することは明白です。

　現地では、「これ以上の軍隊は要らない」といっているのです。
　人道支援といっても、軍服を着た自衛隊がテロの標的となる可能性が高いことは、関係者が認めていることです。
　やはり、自衛隊は送るべきではありません。

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