奮戦記
【03.12.04】足利銀行を破たんさせた金融庁の責任を追及
今日は、10時から衆議院の財務金融委員会が開かれ、竹中金融担当大臣の出席のもとで足利銀行の破たん問題を中心に質疑がおこなわれました。
足利銀行の破たん・一時国有化という突然の事態は、地元栃木県はもちろん全国にきわめて大きな衝撃を与えています。
栃木県内の中小企業数は約4万5000社にのぼり、そのうち約6割が足利銀行と何らかのかたちで取引があるといわれており、影響はきわめて大きなものがあります。
金融庁は、銀行側の主張を認めず厳しい査定を押しつけた
金融庁は、3月期決算について、9月2日から11月11日まで「立ち入り検査」をしました。この2ヵ月以上にわたる検査を通じて、足利銀行とのあいだでいちばん大きな争点となったのは、個別の債務者の評価です。
融資先を、「不良債権」と評価するかどうかで、厳しい争いとなったのです。
金融庁は、債務者の評価について厳しい査定を押しつけ、銀行側の主張を認めませんでした。
「繰延税金資産」の計上を認められなかった
決定的なのは、9月期決算で「繰延税金資産」の計上を認められなかったことです。
はじめは、繰延税金資産を約1200億円計上する考えで、監査法人もこれを容認する姿勢でした。
ところが、26日の夜を境に状況が一変したのです。この夜、なにがあったのか。監査法人の審査会が開かれていたそうです。
金融庁が、3月期決算について「債務超過」という結論を出したことが伝わっていたに違いありません。
次の日、27日の午前中に、監査法人は一転して足利銀行にたいして9月期決算について繰延税金資産を「いっさい認めない」と通告しました。
それが、破たんへの決定的な引き金になったのです。
増資に応じた人の被害を補償せよ
地元で大変な問題になっているのは、増資をした分がすべて紙くずとなったことです。甚大な被害を受けた人は「だまされた」と言っていることです。
たとえば「下野新聞」によると――「結局、だまされたんですね…」。500万円分の優先株を取得したという年配の女性は言葉を詰まらせ、さらに続けた。「借金して普通株もさらに500万円分買ったのに。親戚も集まって、みんな泣いています。夜逃げするしかない」。電話の向こうですすり泣きながら訴えていた。――
■自民党議員からも「鋭い質問だった」と激励される
質問が終わって自席に戻る途中、民主党席から拍手を受け、委員会終了後、栃木県選出の自民党議員から「いつもながら、鋭い質問だったね」と激励されました。
議員会館の部屋に帰ると、こんどは別の自民党議員から電話が入り「いや〜よかった。佐々木さんの言う通りだ」と、激励されました。ほんとうに珍しいことです。
「サンデープロジェクト」「朝まで生テレビ」感謝の夕べに参加しました
今夜、テレビ朝日の「『サンデープロジェクト』『朝まで生テレビ』感謝の夕べ」がありました。
わたしは、市田書記局長、穀田国対委員長とともに出席しました。
<写真は、田原さん木元さんと談笑する穀田さん>
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