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奮戦記

【03.11.30】小林多喜二・生誕100年没後70周年記念シンポジウム

 今日は、小林多喜二生誕100年没後70周年記念シンポジウムがありました。
 主催したのは白樺文学館・多喜二ライブラリー(館長・佐野力氏)。後援は、日本社会文学会、朝日新聞社、小樽商科大学です。
 私は、小樽商大の卒業生として、はじめに挨拶をさせていただきました。

 今年の6月に、小樽商科大学の卒業生の会である緑丘会で「最近の政局について」と題してお話をする機会を与えられましたが、その緑丘会の東京支部長が白樺文学館の佐野力さんでした。 

 私が、小樽商大の学生の頃には、まだ多喜二が学んだ校舎が残っていました。木造の校舎で若草色に塗られていましたが、校舎内を歩くとギシギシと音がしていました。

 私は、毎年のように小樽を訪問にしています。
 今年8月にも、小樽商大と多喜二文学碑を訪ねました。多喜二碑は、私が学生の頃には小樽全体が見渡せるところにつくられていました。
 しかし今では、うっそうとした林の中に埋もれていて、時の流れを感じさせるものがありました。

 いま、イラク派兵をめぐって緊迫した状況が生まれています。――多喜二が求めていたものは何だったのか、あらためてしっかりと受けとめ、新しい歩みをはじめなければなりません。

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 シンポジウムの出演・パネリストは、次の通りです。

◆今村文美氏(劇団前進座) 
 ――朗読 土井大助作詩「麻布の坂道」
◆亀井秀雄氏(北大名誉教授・市立小樽文学館館長)
 ――大熊信行がとらえた多喜二と伊藤整
◆宮本阿伎氏(文芸評論家)
 ――多喜二が描いた新しい女性像―リアリズムの深化にそくして
◆紅野敏郎氏(早稲田大学名誉教授・日本近代文学館常務理事・山梨県立文学館館長)
 ――志賀直哉と小林多喜二の接点―直哉の多喜二宛書簡などを中心に―
◆浜林正夫氏(一橋大学名誉教授)
 ――多喜二の作品から読み解く戦前の日本社会
◆松澤信祐氏(立教大学教授・河北大学名誉教授)
 ――多喜二と近代作家との接点―芥川、志賀を視野において―
◆伊豆利彦(横浜市立大学名誉教授)
 ――戦後の直哉の心に生き続ける多喜二の像―『灰色の月』前後―

<控え室でパネリストの皆さんと>

向かって右から3人目が佐野力さん。私の隣が浜林先生

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中国、韓国、アメリカなど外国からの参加者の皆さん

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