奮戦記
【03.11.26】小泉総理はインドの姿勢にこそ学ぶべきだ
今日の「しんぶん赤旗」によりますと、インドのシンハ外務大臣は、同国の新聞「フィナンシャル・エクスプレス」(24日付)に掲載されたインタビューで、イラクへの派兵を拒否したことは「極めて賢明な決定だったと誰もが敬意を表している」とのべ、決定の正しさに自信を示したそうです。
シンハ外務大臣によれば、マスコミをはじめ国内で賛否両論の激しい論議があったこと、イラク統治評議会からも派兵歓迎の意思表明があったことなどをふり返りながら、こう言いました。
――「派兵していたら、わが国にとって事情はずいぶん変わっていただろう」「国連や赤十字のように、通常であれば神聖にして侵すべからざるものとみなされる施設をも標的にする分子がいるということだ。従って、わが国の軍部隊が標的にならなかったとは誰にも言えない」と指摘し「われわれの決定は賢明だった」と述べました。
小泉総理は、今日の参議院予算委員会でも相変わらず、イラクへの自衛隊の派遣は「状況を見きわめて判断する」としか言わず、派兵を見直すとは一切言いません。
あの泥沼状態に、日本の自衛隊員を放り込む方針を変えようとしないのです。
いまのイラクは、まさに「戦争状態」です。「暴力は、暴力の連鎖を生む」という言葉があります。
小泉総理は、このインドの姿勢こそ見習うべきではないでしょうか。
今日のNHKの「その時歴史は動いた」は、インドの非暴力運動の父、ガンジーを取り上げていました。民衆の運動こそ歴史を動かすのです。私たちも「塩の行進」から、大いに学ぶべきでしょう。