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奮戦記

【03.07.12】鴻池大臣の「犯罪者の親は打ち首」発言に抗議する

 ほんとに、驚くとともに怒りを禁じ得ません。
 政府の青少年育成推進本部副本部長を務めている鴻池祥肇・防災担当大臣が、中学一年生が犯行を認めた長崎市の幼稚園児誘拐殺人事件に関し、「親なんか市中引き回しの上、打ち首にすればいいんだ」とのべたというのです。

 鴻池大臣は、事件は「親の責任だ」と語り、「嘆き悲しんでいる家族ばかり映されて、犯罪者の親が映されていない。親や担当の先生、校長は全部前に出てくるべきだ」とのべました。

 しかも「勧善懲悪や節度の思想が戦後教育であまりにも欠落している。そういう戦後教育を受けた人がパパやママになっている」。「こんなことをしたらえらいことになると、親に自覚させるためには、罪を犯した子どもの親は全部引きずり出すべきだと思っている」とまでのべました。

 まったくの時代錯誤もはなはだしく、道理も節度も欠いた発言です。
 さずがの小泉総理も、この発言を肯定できませんでした。

 鴻池大臣は、親や教師を引きずり出して罰すれば問題が解決するとでも思っているのでしょうか。被害者の怒りは当然ですが、いま大事なことは事件の背景や本人の動機などを冷静に徹底的に明らかにし、再発を防止することではないでしょうか。

 こんな暴言を吐く人が、政府の青少年育成推進本部副本部長だとうのですから、まったく驚いてしまいます。

 日本共産党の市田忠義書記局長は次のようなコメントを発表しました。
 ――「鴻池防災相の本日の発言は、国政、とりわけ、政府の『青少年育成推進本部』の副本部長の任に携わる者にあるまじき、節度も道理も欠いたものであり、憤りを禁じえない。
 今回の不幸な事件にあたって、いま、もっとももとめられることは、事実を厳正に調査するとともに、事件の背景、動機をつまびらかにすることをつうじて、再発防止の手立てを講ずることである。そうした努力もなしに、やみくもにこういう発言をすることは、最悪の対応といわなければならない」。

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ひどい! 許せないね

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