奮戦記
【02.09.30】小泉改造内閣で日本経済はどうなるのか?
今日は、内閣改造の人事が発表されました。小泉さんが「改革に理解ある人」を選んだそうです。しかし、この顔ぶれを見るとますます国民に痛みを押しつける内閣になりそうです。
■不良債権最終処理の加速で倒産・失業を増加させる
私が注目したのは、柳沢金融担当大臣が更迭され、竹中経済財政担当大臣が金融大臣を兼務することになったことです。
柳沢大臣は「公的資金投入の必要なし」の見解を表明していました(この限りでは、当然の主張)。小泉さんは、これでは「改革」ではないと見て「血税投入に熱心な」竹中大臣に担当させたということでしょうか。
「税金を銀行に投入する」ことが、なぜ「改革」なのでしょうか? そもそも、根本的に疑問です。そこまでして、倒産と失業を増やすというのも納得がいきません。
税金が無駄に使われ、国民には痛みを押しつける、こんな内閣では日本経済がいっそう深刻な事態に追い込まれます。
■塩爺さんもガンコだね!
このところ、塩爺(塩川正十郎財務相)の頑固さが目に余りますね。どうして、銀行への公的資金(血税)の投入にこだわるのでしょうか。
G7に先立つオニール米財務長官との会談で、塩川大臣は「不良債権の(最終)処理を加速させる」とのべ、日銀の銀行株購入と、銀行への公的資金注入の方針を説明したと、会談後の記者会見で発言しました。
しかし、その後、財務省広報室長は公的資金注入方針については「言っていない」と、否定。それを塩川財務相が28日、「言った」と明言。オニール長官に公的資金投入について言った、と改めて釈明したのです。いったいどうなっているのでしょうか。
二転三転の混乱ぶりが目に余ります。このなかで塩川大臣の血税投入の「熱意」だけが一人歩きしているという感はいなめません。
公的資金はどこなら出るのか。――国民が額に汗して働いて納めたもの。塩爺のポケットマネーではないのです。このことを自覚してほしいものです。
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