奮戦記
【02.09.17】歴史的な日朝首脳会談の結果について
今日は、日本の小泉首相と北朝鮮の金正日総書記との首脳会談がおこなわれました。――歴史的な出来事です。
夕方になって、たいへんショッキングなニュースが伝わりました。
北朝鮮側が、拉致されたと日本政府が認定した8件11人のうち2件4人が生存、5件6人の死亡(他の1人は北朝鮮国内に入っていないと回答)、さらに日本人男性2人の死亡を確認したと日本側に伝えたというのです。
ほんとうに驚きました。――金総書記は、「これからは絶対にないようにしたい。遺憾であり、率直にお詫びしたい。二度と許すことはしない」と謝罪し、再発防止を約束したということです。
しかし、失われた命は取り返しがつくものではありません。遺族の方々の心痛を考えると、暗澹とした気持ちになります。
このような犯罪に厳しく抗議するとともに、事実経過と責任を明らかにきちんと処罰してもらいたいものです。
小泉首相は、会談で「情報提供には留意するが、(内容に)大きなショックを受けた。強く抗議する。家族の気持ちを思うといたたまれない。二度と起こらないよう適切な措置をとってほしい」と強調したそうです。
<訪朝前におこなわれた党首会談にのぞむ小泉首相と野党4党の党首。左端は志位和夫委員長=9月6日(「赤旗」HPより)>

北朝鮮は、日本が数十年にわたって植民地支配をした国です。しかも、日本が第二次世界大戦の戦後処理問題を解決していない唯一の国です。
戦後半世紀以上そういう状況が続いたことを、きちんと解決することが必要です。
このことについて、小泉首相は植民地支配についての「反省とおわび」を明らかにしました。
これらの問題の解決は、両国の平和と友好のみならず、北東アジアの平和と安定、世界の平和に寄与するものとなると思います。
私たちは、小泉内閣の政策にたいしては、さまざまな批判的な見解をもっています。しかし、今回の会談で国交正常化交渉の第一歩が開かれたことになり、大きな成果だと思います。
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ウ〜 ワン!!
