奮戦記
【02.09.12】国際法無視のアメリカのイラク攻撃計画に反対する
「大量破壊兵器の開発」を理由に、イラクへの軍事攻撃を構えているアメリカのブッシュ大統領は、12日に国連総会で演説します。
その演説でブッシュ大統領は、大量破壊兵器の査察早期再開をイラクへ要求するとともに、これを受け入れない場合は軍事攻撃の「最後通ちょう」をつきつけるとされています。まさに、イラクへの“宣戦布告”です。
<米大統領は9月10日、アフガン大使館で会見し国連演説の内容を明らかにした(2002年9月10日、ロイター)Yahoo!写真ニュースより>
これにたいして国連のアナン事務総長は、ブッシュ米大統領に対して、イラクに対する武力行使を裁可できるのは国連だけだ、との見解を示すもようです。
報道によると、アナン事務総長は、いかなる国も攻撃を受けた場合の自衛は可能とした上で、「それを超えて、各国が国際平和と安全保障への脅威に対処するための武力行使を決定する場合、国連によって供される独自の正当性の代わりになるものはない」と主張する予定です。
事務総長の演説は、米大統領がイラク攻撃に関する演説を行う少し前に予定されています。
今後、 国連を舞台に激しい論争が展開されそうです。世界の中で、国際世論を無視する米国の「単独行動主義」に各国で懸念が広がっています。
●日本各地で広がるアメリカの対イラク軍事攻撃批判の運動
日本でも、「報復やめ平和を」「テロも戦争も、有事法制も反対」の切実な声が広がっています。
今日の「赤旗」によると、昨日は全国各地で、ひとりひとりの思いをこめたさまざまな行動がありました。……そのいくつかをご紹介しましょう。
東京・港区の米国の日本大使館前では、一年前の惨劇を追悼する人たちが朝から花束を持って訪れ、花には「二度と悲しみが起きないように」などの手紙も添えられていました。
<米大使館前でプラカードを手に訴える女性=11日、東京・港区。「赤旗」HPより>
「人を殺すな。戦争するな」と訴える幕を掲げて、ドンドンと太鼓をたたいていたのは、日本山妙法寺僧伽代表・武田隆雄さん(50)ら16人です。汗をぬぐいながら太鼓をたたいていた江口はるみさん(50)は、「今年孫ができました。子どもが安心して成長できる地球を残す責任が私たちにあります」。
神奈川県の戸谷加奈子さん(26)は「これ以上9・11はいらない」と、イラク攻撃などの動きに抗議。「自衛隊の海外派兵、有事法制に反対です。国民が戦争に駆り出され、殺される子どもたちを考えてほしい」。彼女の訴えに12人が賛同して米大使館前に集まりました。
このほか、東京都渋谷区の明治公園では、「9・11 Be―in 私たちに何ができるだろう?」が行われました。
「世界はなぜ戦うのか?」と題したトークには『もし世界が100人の村だったら』を編集した翻訳家の池田香代子さんらが参加。「CHANCE!」の小林一朗さんは、「9・11以降、戦争が経済や差別、歴史的な要因で意図的に起こされることを学んだ」として「自分がやれることからやっていこう」と呼びかけました。
<上の写真は「イラク攻撃に反対しましょう」「有事法制許せません」の宣伝・署名=11日、東京・新宿駅西口。「赤旗」HP>
さらに、京都や福島などの青年の行動、医師・医学者のつどいの「イラク攻撃やめよ」の声明、日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、千代田区の岩波セミナーホールで討論会「検証〈9・11〉一年後の深層―いま何が起きているか」を開催、などなど……。
<「あなたも平和のために歩いて」と呼びかける「Waseda Peace Walk」のウオーク=11日
「赤旗」HPより>
歌手の喜納昌吉さんたちは、東京・新宿区歌舞伎町で、アフガニスタン空爆と有事法制への反対を訴えるチャリティー・ライブ「WAR(戦争)?оr PEACE(平和)?」を開き、沖縄のミュージシャン、喜納昌吉&チャンプルーズらが出演しました。
このライブには、若いカップルなど約百五十人が参加しました。
喜納さんは、「テロも報復戦争も死体の山をつくっただけだと、小泉首相にいいたい」とのべ、「人々が輝く道を選択しないといけない」とよびかけました。
これらの声に、アメリカと日本政府は、真剣に耳を傾けるべきです。
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みんな!
しっかりしてよ〜 人間なんだからネ。
