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奮戦記

【02.09.11】同時テロから1年、報復の連鎖を断ち切れ

 あの忌まわしい同時多発テロから1年がたちました。
 私は、1年前の9月11日の午後10時、議員宿舎で見たテレビのNHKニュース番組に目を疑いました。――「いったい、何が起こったのか!」。

 貿易センタービルの上層階から、モクモクと煙が出ているのです。そのときは、NHKのアナウンサーも「何が起こったのかわかりません」というのみでした。<世界貿易センタービル跡地、7日撮影(AFP=時事)Yahoo!写真ニュースから>

 同時多発テロだということは、その直後に明らかになりました。私は、多数の市民の生命を無差別に奪った卑劣な犯罪に憤激しました。
 このようなやり方は、どんな宗教的信条や政治的見解によっても絶対に正当化することができるものではありません。

 同時テロが起きた翌日、国連安保理では全会一致で決議が採択されました。
 それはこうのべています。――「テロ攻撃の実行犯と組織者、後援者に法の裁きを受けさせるために緊急に協力すること」。

 日本共産党は、「テロ根絶のためには軍事力による報復ではなく、テロ犯罪容疑者を逮捕し裁判にかけるために国際社会が共同を」と訴えました。

 しかし、ブッシュ米政権は、報復戦争に訴えました。「テロの世界的ネットワークを打ち破る」といってアフガン軍事攻撃を一方的に始めたのです。

 アフガニスタンへの軍事攻撃は、子どもやお年寄りなど罪のない多数の市民を犠牲にしました。
 ――アフガニスタンのラスートさんは爆撃で5人の息子のうち4人を失いました。8歳、7歳、4歳、3歳でした。そして最愛の妻も亡くなりました。ラスートさん自身も右耳が聞こえなくなり、左足を負傷しました。――<写真は自宅前のラスートさん。近所の子ども達とともに>(「赤旗」HPより)。

 アメリカは、タリバン政権を崩壊させましたが、いまだに同時テロ首謀者の逮捕・拘束もできていません。
 アフガニスタンでは今なお米軍の戦争が続いています。

 その一方で、ブッシュ政権は「危険な殺人者が世界に散らばっている」などといって、イラクのフセイン大統領排除を目的とした戦争を始めようとしています。
 報復戦争を世界に広げようとしています。

 もはや国際法上の根拠をもたない報復戦争では、テロのネットワークを打ち破れないことは明らかです。

「ストップ、ストップ、有事法制!」と行進する青年たち=8日、福島・郡山市「赤旗」HPより>

 国連憲章にもとづく世界の平和の秩序を守り、国際的な連帯と共同を発展させてこそ、テロ根絶が可能になるということが、この一年でいっそう明らかになったのです。

 アメリカに追随し戦争拡大に協力するのか、それとも、世界の平和秩序を守ってテロ根絶のための国際協力を発展させるために努力するのか。わが国の小泉政権も、その姿勢が厳しく問われていることを指摘しなければなりません。

<アメリカにも、米政府の報復戦争に批判的な人々もいます(昨年10月のテレビ画面から)>

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               お花、ど〜ぞ

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