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奮戦記

【02.08.30】アメリカのイラクへの先制攻撃に反対しよう

 ある国の体制や政策が気にくわないという理由で、核を含む軍事攻撃を一方的に宣言する。……

 こんなやり方は、とうてい世界に通用するものではありません。
 <ブッシュ米大統領とラムズフェルド国防長官(Yahoo!写真ニュースより)

 ところがいま、アメリカはイラクに対して、それを強引に推し進めようとしているのです。
 アメリカのチェイニー副大統領が、26日にイラク先制攻撃の決意を明言したのにつづいて、27日にはラムズフェルド米国防長官が「米国が正しい判断をしたら、他の諸国もこれに協調し参加する」などとのべました。
 アメリカは、自分のイラク攻撃に他の諸国が従うべきだというのです。まったく、横柄で粗暴な態度だといわなければなりません。  

  イラク周辺も、ヨーロッパでも反対広がる

 私は、昨年8月、予算委員会の中東調査の一環として、イラクのアーメリーヤ・シェルター(防空壕)跡を訪問をしたときのことを思い出しました。
 ───これは、アメリカの巡行ミサイルで、誤って攻撃された防空壕です。
 ここには、子どもと女性ばかりが入っていました。
 避難していた422人のうち、生存者はわずか14人。アメリカは、4日後に「誤爆だった」と正式に謝罪したそうです。しかし、失われた命はもどりません。

 天井の弱い部分を巡行ミサイルで攻撃して穴をあけたあと、もう一度そこにミサイルを命中させ壊滅的な打撃を与えたのです。壁にはられている被害者の写真は、すべて子どもと母親の写真ばかりでした。
 爆撃で吹き飛んで天井に張り付いた手のあと、爆弾の高温熱射で壁に写っている人の影など。目を覆いたくなるような惨状でした。

 「しんぶん赤旗」によると、サウジアラビアのサウド外相は英BBC放送とのインタビューで「(力ずくで)一国の指導者が交代させられて、それが地域の安定をもたらしたことなど歴史上例がない」と米国の計画を痛烈に批判しました。<サウジのサウド外相(Yahoo!写真ニュースより)

 イラクと国境を接し、米英機による持続的なイラク空爆の前線基地となっているトルコのエジェビット首相は、28日の会見で、トルコのイラク攻撃反対の立場を引き続きブッシュ米政権に訴え続けるとのべました。

 8月29日、フランスのシラク大統領は、米軍のイラクに対する攻撃を強く牽制しました。<フランスのシラク大統領(Yahoo!写真ニュースより)

 また、9月22日に連邦議会総選挙を控えるドイツでは、シュレーダー首相がイラク攻撃批判を繰り返してきました。
 保守野党の首相候補で現職に対し優勢が伝えられるシュトイバー氏は、これまで自国軍の攻撃参加を否定してきませんでした。
 しかし、28日の声明で、「(チェイニー発言は)決定権の独り占めである。イラク問題での行動は国連の枠内でおこなわれなければならない」とのべ、これまでの立場を転換しました。

 イギリスでも、「ガーディアン」紙の28日付の世論調査によると、ブレア首相率いる労働党支持者の52%が、イラクに対するいかなる軍事攻撃も支持すべきではないと意思表示しました。アメリカ支持の同首相の立場は窮地に追い込まれています。

    不破議長と江沢民総書記の会談でも

 北京を訪問中の日本共産党の不破哲三議長と江沢民国家主席の会談でも、この点が重要な議題になりました。
北京を訪問中の不破議長と江沢民国家主席(「赤旗」HPより)

 両首脳は、アメリカのこの計画は、武力行使を「自衛」の場合だけに限定した国連憲章の条項が破られようとしていること、しかもアメリカは「国防報告」で将来の中国に対する攻撃の可能性についても言及していることをあげ、アメリカのイラク攻撃を許さないことは国際的な平和秩序を守る緊急の課題だということで合意しました。
 さらに、核兵器全面禁止でも一致しました。


●アメリカのイラクへの先制軍事攻撃にたいする反対の世論を広げましょう!!

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         ホントにね〜

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