奮戦記
【02.07.06】何の道理もない長野県知事不信任決議の可決
長野県議会で、田中康夫知事にたいする不信任決議案が可決されたことにたいへん驚きました。<県議会の傍聴席につめかけた県民(「赤旗」より)>
県議会の県政会(自民党、羽田系民主党)、政信会(自民党系)、県民クラブ(民主党、公明党など)が強行したものです。
日本共産党県議団(石坂千穂団長、五人)はこれに反対しました。
不信任の口実は「県政の停滞と混乱を招いた」というのですが、この理屈は通用するものではありません。
田中知事は、「ムダな公共事業の見直し」などを公約に1昨年10月に11万票の差をつけ、副知事だった池田候補を破って当選しました。<知事不信任決議案採決で反対の投票をする石坂千穂県議団長。右前列は田中康夫知事=5日午後6時半、長野県議会(同)>
それまでの県政は「土建行政」といわれるほど大型公共事業に予算をつぎ込むやりかたをしてきました。そのため、県は1兆6000億円の負債をかかえました。
多くの県民は、ムダな大型公共事業より、暮し・福祉・教育への施策を強く望んだのです。
今年の2月議会の直前、田中知事は「脱ダム宣言」を発表しました。
<県議団の報告集会>
「コンクリートのダムは看過し得ぬ負荷を地球環境へと与えてしまう」「百年、二百年先のわれわれの子孫に残す資産としての河川・湖沼の価値を重視したい」と宣言しました。
この方針の下、予算措置が迫られていた下諏訪ダムの中止を表明したのです。県議会では、この「宣言」にたいしてダム推進派議員が集中攻撃をおこない、日本共産党は「宣言」を歓迎をしました。
知事選挙で大型公共事業の見直しを公約して当選した田中知事が、その県民との約束を具体的に推し進めてきたのは、当然のことです。
不信任決議は、結局「脱ダム」の流れとそれを支持する県民への挑戦以外のなにものでもありません。
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●今日の花たち……

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なんか、ブルーなんだょ!
