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奮戦記

【02.04.11】私が財務金融委員会で質問したこと

 この欄では、これまで詳しく紹介しませんでしたが、私は一昨日の財務金融委員会で鈴木宗男議員のタンザニア学校建設資金の不当送金問題を追及しました。
 今日は、その内容をご紹介しましょう。

 

カギは「本人確認」


 もともと委員会で審議の対象になった政府提案法案は、次の2つでした。
 ひとつは「金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律案」、もうひとつは「外国為替及び外国貿易法の一部を改正する法律案」です。───提案された法案は「テロ資金供与防止条約」の要請を踏まえ、金融機関が顧客の本人確認をきちんとおこなうこと、その記録を保存するということです。

 では、現状はどうなっているでしょうか。
 私は、東京三菱銀行の担当者に直接ききました。「基本的に本人が送金するのでなければ受け付けない」と言っていました。
 <みずほ銀行の前田社長

 たとえば、Aという人が「私はBの代理人だ」と言って送金しようとするばあい、銀行側はどう対応をするでしょうか。

 窓口では、「代理ではなく、本人に来ていただくように」と要請し、そうでなければ受け付けないそうです。夫婦のような特別な場合は別として、基本的にそうしているといっていました。

 私は、委員会にちょうど「みずほ銀行」の頭取がきていましたので、みずほ銀行ではこのような場合、具体的にどのような取り扱いをしているか、確認しました。
 みずほ銀行の社長は、東京三菱銀行と同じやり方をしている、ということでした。

 送金依頼書という書類のなかに「受取人あて連絡事項」という欄がありますが、これはメッセージを書き込む欄にすぎません。<答弁する財務省の溝口国際局長

 現行法のもとでは、送金者本人の確認が基本なのです。だから、もともと代理は想定していないということが、確認されました。
 
 

資金を送金した鈴木・外務省はルール違反


 以上の点を確認した上で、外務省に鈴木宗男議員のタンザニアへの送金疑惑についてききました。<外務省の小田野アフリカ審議官

 外務省のこれまでの国会答弁は───平成12年(2000年)12月1日、当時の野川中近東アフリカ局審議官と戸谷(とや)アフリカ第2課長の幹部2名が、鈴木宗男議員を訪ねた。場所は自民党本部の総務局長室。鈴木議員は、タンザニアのキマンドル中学校の建設のための資金として外務省が振り込むようにと依頼し、現金800万円を手渡した。外務省は、アフリカ第2課の岡島課長補佐に指示し、その現金を東京三菱銀行を通じて送金した。───というものです。

 私は、そのさい、鈴木さんのお金だという確認はどのようになされたのか、とききました。外務省の小田野アフリカ審議官は「フロム・ムネオ・スズキ」と書いて送ったと答弁しました。しかし、これでは本人確認にはなりません。

 銀行では、送金した外務省職員の本人確認しかしていないのです。
 つまり、送金した外務省職員は、自分のお金でないのに、自分のお金として送ったということになるのです。鈴木宗男のお金だという確認は、まったくなされていません。

 つまり外務省のこれまでの答弁は、デタラメだった。鈴木宗男議員が銀行をだまして送金したことになります。

  ●明日も午前中20分間、財金委員会で質問します

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