奮戦記
【02.01.03】失業とサラ金・多重債務
デフレ・スパイラルの様相
雇用情勢が、急速に悪化しています。
総務省が、12月28日発表した11月の完全失業率(季節調整値)は5.5%と前月より0.1ポイント上昇、3カ月連続で過去最悪の記録を更新しました。
倒産やリストラ・解雇によって失業を余儀なくされた「非自発的失業者」は、123万人(前年同月比29万人増)で過去最大。世帯主の失業率も過去最高の3.8%、101万人となり、初めて100万人の大台を突破しました。
小泉総理は先の国会で、失業者が増えていることについて「戦時中と比べれば天国だ。アフガンの状況と比べれば天国でしょ」と答弁しました。まったく、あいた口がふさがりません。国民がどんなに苦しんでも何とも思わない「冷酷な政治家」そのものです。
景気の悪化が雇用機会を奪って家計を直撃し、個人消費をますます萎縮させて物価下落をもたらし、それがさらに企業収益を低下させ、さらに雇用機会を奪う。──不況の深刻化と物価下落の悪循環=デフレ・スパイラルの様相をいっそう鮮明にしつつあるのです。
“右肩上がり”はサラ金業者という異常
このようなとき、サラ金・商工ローン業者だけが異常に肥え太っています。
たとえば、大手サラ金会社、武富士、アコム、プロミス、アイフルの4社は、このわずか4年間で、経常利益を2倍に増やしています。いったい、このような業界が他にあるでしょうか。
しかもそのサラ金の原資として、大手銀行から多額の低利融資がおこなわれているのです。とても正常とは思えません。
───サラ金業者が夜、自宅にきて大声でわめき、玄関のガラスを割る。職場にきて信用を台無しにする。「お母さんいないか」と二女の保育園まで押し掛ける。そして解雇、離婚、ホームレス……。
「しんぶん赤旗」には、このような「地獄」から日本共産党の支援で抜け出した話が連載されています。ぜひ、お読みください。