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平和・憲法, その他 (秘密保護法)

2013年12月06日 第185回 臨時国会 本会議 【778】 - 討論

会期延長に対して反対討論

 2013年12月6日、自公両党は法案の強行成立を狙い会期を2日間延長。衆参の議院運営委員会や本会議が断続的に開かれ、法案をめぐる与野党の攻防が続きました。
 日本共産党を代表して佐々木憲昭議員が、会期延長に対する、議院運営委員会で反対の発言、本会議で反対討論を行いました。

 この日夕、民主党は内閣不信任決議案を衆院議長に提出。本会議で賛成討論にたった日本共産党の穀田恵二国対委員長は「安倍内閣の反国民的暴走を絶対に許すことはできない」とのべました。自民、公明、維新の反対多数で否決されました。

 この日の深夜、憲法の大原則―人権・民主主義・平和を踏みつぶす希代の違憲立法・秘密保護法案が参院本会議で、自民・公明の強行採決で成立しました。日ごとに、ジャーナリストや学者、俳優・映画監督など広範な国民各層から法案への批判が高まり、廃案・慎重審議を求める声が噴き上がるなかの暴挙です。民主党は秘密保護法案の討論前にいったん退席、採決には戻りました。みんな、維新は退席しました。日本共産党は最後まで自民党に対峙(たいじ)し、法案への反対を貫きました。

議事録

○佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、会期延長に対する反対討論を行います。(拍手)
 休憩前のこの本会議で、法案の採決が行われ、閉会中審査についても終了をしております。衆議院では、議案が何一つ残っていないのであります。それなのに、なぜ、会期を延長しなければならないのでしょうか。全く理由がないではありませんか。
 過去に例があると言われますが、一九五四年六月三日にあったのみであります。当時は、警察法の扱いをめぐって国会が大混乱をしたさなかにあったのであり、極めて特異な事例であります。今回の暴挙を合理化する口実に全くならないことは明らかであります。
 なぜ、与党は、会期延長を強行しようというのか。参議院において秘密保護法案を強引に成立させるためであることは、明白ではありませんか。言語道断であります。
 この法案は、国民主権、基本的人権、平和主義、憲法の根本的原理をことごとく根本から覆す希代の悪法であり、違憲立法であります。
 秘密保護法案の内容については、審議をすればするほど、問題点が次々と明らかになってきたのであります。
 国民の反対の声は急速に広がっております。どの世論調査でも、五割以上は反対、八割以上が慎重審議を求めております。日本弁護士連合会、日本新聞協会、日本ペンクラブを初め、学者、研究者、文化人、メディア関係、宗教界、市民団体、NGOの皆さんが反対の声を上げているのであります。
 こうした多数の声を踏みつけにした暴挙は、絶対に許されるものではありません。
 与党は国会の中で多数を持っていますが、多数であれば何でも許されるということではないのであります。
 衆議院段階において、政府・与党は、福島県で地方公聴会を行った翌日に、強行採決の暴挙を行ったのであります。国民の声を踏みにじった上、昨日の参議院特別委員会では、委員長の発言も一切聞こえない中で強行採決という暴挙を重ねたのであります。
 会期を延長し、さらに強行採決を重ねることは、断じて容認できるものではありません。
 この国会を直ちに閉じて、秘密保護法案は廃案にすべきであります。
 このことを述べ、反対討論といたします。(拍手)

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