アドレス(URL)を変更していますのでブックマークされている方は変更してください。
<< ホームへ戻る

金権・腐敗政治 (日本経団連の「政策買収」, 選挙制度, 政党助成金)

2009年07月08日 第171回 通常国会 倫理選挙特別委員会 【532】 - 討論

倫選特で公選法・政党助成法改定案を可決 佐々木議員が討論

 2009年7月8日、政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会は、与党提出の公職選挙法改正案と政党助成法改正案を賛成多数で可決しました。
 公職選挙法の改正内容は、国政選挙について、供託金の額を2/3に引き下げること、衆議院小選挙区選出議員及び参議院選挙区選出議員について、供託金没収点を引き下げることが、盛り込まれています。
 政党助成法の改正内容は、政党が解散等を決定した日の後の寄附制限が盛り込まれています。

 日本共産党は、公職選挙法改定案に賛成し、政党助成法改定案には反対しました。
 自民・公明の与党と社民党は2法案ともに賛成。民主党と国民新党は2法案ともに反対しました。
 佐々木憲昭議員は、3日までの質疑に引き続き、日本共産党を代表して討論を行いました。

 佐々木議員は公選法改定案について、日本の供託金は世界でも突出して高く、自由な立候補を制約しており、「わが党は抜本的見直しを一貫して求めてきた」と指摘。同案は地方選挙の供託金引き下げを見送っているほか、供託金の減額も不十分ではあるが、「現行制度を一定程度改善するもの」だとして賛成を表明しました。
 佐々木議員は、政党助成法改定案について、政党の解散時に政党助成金を政治団体に寄付することは禁止するものの、政党が合併等で解散する場合に後継政党に助成金を引き継ぐことは禁止していないと指摘。国政選挙の候補者への寄付も禁止されないなど、助成金の国庫への「返納逃れ」を容認しており、「到底容認できない」と批判しました。
 その上で、政党助成制度は国民に政党へのカンパを事実上強制し、税金を山分けするものだと強調。思想・信条にもとづく自発的結社である政党の財政は、日本共産党が実行しているように、党費と支持者の個人献金などでまかなうべきであると述べ、政党助成制度の廃止と企業・団体献金の全面禁止を改めて主張しました。

議事録

○佐々木(憲)委員 日本共産党の佐々木憲昭でございます。
 私は、日本共産党を代表して、公職選挙法の一部を改正する法律案に賛成、政党助成法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。

 最初に、公職選挙法についてです。
 我が国の供託金制度は、制度導入以来、供託金、没収点を引き上げられ、国際的に見て突出して高いものとなっています。これは事実上、自由な立候補を制約するものとなっており、我が党は、抜本的見直しを一貫して求めてまいりました。
 提案者が答弁されたように、高い供託金制度が自由な立候補の阻害要因となっており、民主主義の観点から低めなければならないものであるのは当然です。ただし、引き下げるとはいっても、まだまだ国際的には高い供託金であることに変わりなく、地方選挙における供託金の引き下げも盛り込まれていません。
 不十分ではありますが、法案は、現行制度を一定程度改善するものとなっているので、賛成とします。

 次に、政党助成法についてです。
 1995年に政党助成制度が導入されてから、ことし4月までに交付された金額は約4480億円に上ります。
 提案者は、政党助成金は国民の貴重な税金を原資としているから、政党が解散等を決定した日後における寄附の制限を行い、返還逃れをさせないようにすると説明しています。しかしそれは、合併等による解散で後継政党に引き継ぐ場合には適用されません。また、国会議員選挙に関し、候補者などに対して行われる寄附についても適用されないのであります。これでは、解党し活動が終わっていても、国に残金を返納しない返納逃れを容認することになります。到底賛成できるものではありません。
 そもそも、国民に事実上の強制カンパを押しつけ、税金を山分けするような政党助成制度そのものを廃止すべきであります。
 政党助成制度は、1993年、金権政治への国民の批判を逆手にとって、政治改革と称して小選挙区制の導入と一体で創設されましたが、その際、国民の税金を入れるに当たって、政治家個人への企業・団体献金は禁止することを国民に公約せざるを得なかったのであります。
 ところが、その後、企業・団体献金はなくなるどころか、日本経団連による政策買収とも言える企業献金促進策が行われるようになり、そのもとで、大企業に奉仕する政策が推進される一方、国民には痛みと負担が押しつけられたのであります。
 しかも、我が党以外の政党は、国民の税金を分け取りする政党助成金にますます頼るようになっており、二大政党の場合は収入の6割から8割をも占めているのであります。その上、使い残して各党で52億円もため込むなど、まさに言語道断であります。
 政党助成金は、国民の税金を原資としていますから、その使途を国民に全面公開するのは当然でありますが、今回の法案では、公開についての改正は全く行われていません。

 もともと政党は、思想、信条に基づく自発的な結社であり、その財政は党費と支持者の個人献金などで賄われるべきものであります。日本共産党は、政党助成金も企業・団体献金も受け取らず、党費、個人献金、機関紙などの事業収入で党財政を賄っています。政治家はみずから身を削るべきだというなら、政党助成金は廃止し、企業・団体献金は直ちに全面禁止すべきであります。
 以上で討論を終わります。

Share (facebook)

このページの先頭にもどる