金融(銀行・保険・証券), その他 (同意人事)
2008年06月12日 第169回 通常国会 議院運営委員会 【463】 - 発言
日銀政策委員会審議委員の同意人事に反対
2008年6月12日、議院運営委員会で、日本銀行政策委員会審議委員の同意人事が議題となりました。
日本共産党を代表して佐々木憲昭議員は、この人事に不同意の態度を表明しました。
6月3日には、衆院・参院の議院運営委員会で、候補の池尾和人慶応大学教授から所信聴取し、質疑ををおこない、佐々木議員も質問しました。
今回、日銀政策委員会審議委員として提案された池尾和人氏は、政府の各種審議会で重要な役割を果たしてきました。
昨年12月には「金融審議会金融分科会第一部会」の部会長として報告書をまとめています。
池尾氏が委員を務める財政制度等審議会は、6月3日に「2009年度予算編成に向けた建議」を財務大臣に提出しました。この建議は、自然増を毎年2200億円ずつ抑制する「社会保障費抑制路線」を堅持し、消費税増税を含む「税体系の抜本的改革」を早期に実現することを求めています。
他方で、池尾氏はインフレ・ターゲティング論に反対の立場をとり、2007年1月に追加利上げが見送られたさい、「日銀を追い込むような政府・与党サイドの圧力のかけ方に問題があった」と政府・与党を批判しています。
総合的にみて、従来の自民党政府の経済・金融政策を大枠で推進する立場にあった人物ですので、不同意の態度を取りました。
議事録
○佐々木(憲)委員 同意人事について意見を述べます。
今回、日銀政策委員会審議委員として提案されている池尾和人氏は、政府の各種審議会で重要な役割を果たしてきました。昨年12月には金融審議会金融分科会第一部会の部会長として報告書をまとめています。池尾氏が委員を務める財政制度等審議会は、6月3日に2009年度予算編成に向けた建議を財務大臣に提出しました。この建議は、自然増を毎年2200億円ずつ抑制する社会保障費抑制路線を堅持し、消費税増税を含む税体系の抜本的改革を早期に実現することを求めています。
池尾氏は、インフレターゲティング論に反対するなど批判的立場もとっていますが、総合的に見て従来の政府の経済金融政策を大枠で推進する立場にあった人物でありますので、不同意といたします。