東海での活動
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【09.10.24】三重県鳥羽市で台風18号による牡蠣(かき)被害を調査
2009年10月24日、佐々木憲昭議員は、三重県鳥羽市で台風18号による牡蠣(かき)被害の調査に入り、浦村の牡蠣生産組合、鳥羽磯部漁協の幹部からお話を聞き、鳥羽市長とも懇談しました。
10月8日未明に、三重県に上陸した台風18号によって、鳥羽市の牡蠣養殖業者が8億円にのぼる重大な被害を受けました。
台風の直撃で、鳥羽市浦村町生浦(おおのうら)湾内の1250台の養殖イカダの一部を押し流したり、養殖中の牡蠣をそぎ落とすなど、水揚げ額は約6割減となり、漁民は「伊勢湾台風よりひどい」と口をそろえています。
10月は、年間を通じて育てた牡蠣を水揚げする時期でしたから、被害が特別甚大なものとなりました。
ご一緒に行動した鳥羽市議会議員の戸上幸子さんは、ご自身のホームページで被害直後の生々しい実態を次のように書いています。
──「生浦湾に整然と並んだ筏は見る影もなく混乱状態。筏同士がぶつかりあい、隣の筏のカキを吊るしたロープや碇が絡まり、それらを元に戻す作業は困難を極めます。……被害額は約8億円。1250基の筏のうち1000基は被害を受けました。生浦湾に整然と並んだ筏は見る影もなく混乱状態。筏同士がぶつかりあい、隣の筏のカキを吊るしたロープや碇が絡まり、それらを元に戻す作業は困難を極めます」と。
佐々木議員らは、牡蠣生産組合からお話を聞きいたあと、船に乗せていただき復旧作業をしている現場に向かいました。
三重県は、沿岸整備事業を活用して2000万円の漁場復旧支援を行おうとしています。
しかし、この事業は災害対策ではなく、県4割、市3割、組合3割の負担となります。
牡蠣養殖業者は、「被害を受けたうえ3割負担はきつい。何とか軽減してもらいたい」「イカダの修復、ロープ回収などの潜水作業を外注した部分についても適用してもらいたい」と訴えています。
いまの段階では、国の支援はまったくなされていません。何らかの被害補償を求めなければなりません。
さらに、年末に向けての緊急融資についても、強い要望があります。