東海での活動
東海での活動 − 政府への要請、三重県、基地撤去、憲法・平和
【08.05.08】党三重県委員会が「久居駐屯地100周年」行事について抗議
2008年5月8日、日本共産党三重県委員会は、自衛隊久居駐屯地でおこなわれた「久居駐屯地100周年」行事について抗議しました。この抗議に、佐々木議員も同席しました。
防衛省の対応は、あいまいなものに終始し、これを是正する明確な姿勢を示しませんでした。
佐々木議員は、4月25日この記念行事について、防衛庁から聞き取りを行いました。
リンク【08.04.25】陸上自衛隊久居駐屯地「創設100周年」について抗議
防衛省への申し入れ書
久居駐屯地の「100周年」について
先月26日、津市において「久居駐屯地創設100周年記念」の軍事パレードなどが行われました。この問題についてはすでに、日本共産党三重県委員会や平和団体などが、強く抗議する旨、駐屯地司令などに申し入れ、パレードの中止などを求めてきました。
とりわけこの問題で重大なことは、「久居駐屯地創設100周年」という認識のもとに行われたことです。
第一に、旧日本軍時代に駐屯地がこの地に置かれて以来の期間を通算して「100周年」とすることは、わが国の歴史において明確に清算された戦前の歴史を蘇らせるものです。
第二に、同駐屯地の司令である甲斐芳樹一等陸佐は、「三重ふるさと新聞」への寄稿文で、久居駐屯地「創設100周年」と旧軍からの連続性を謳いあげるとともに、旧軍が「日露戦争、支那事変に参戦し数々の戦果をあげ」たと侵略戦争の成果をたたえ、同駐屯地のホームページの挨拶でもまた、「100周年を向かえる(ママ)歴史を誇る」とか「先人の業績を讃える」などと賛美しています。
第三に、甲斐司令は前掲の寄稿文で、駐屯地にある碑の「誠心」という言葉は「軍人勅諭・・・の真髄を表すもの」であり、久居自衛隊員が「心の拠り所」としていると、現憲法下における国家機関において、戦前の歴史観、価値観のもとに自衛隊員の教育や活動が行われていることさえ疑わせる発言をしています。
私たちは、このような人物が基地司令の重責を担っていること自体、防衛省自身の見地が問われるものと考えますが、このような時代錯誤、現憲法否定の文章を掲載している駐屯地のホームページが防衛省本省の公式サイト内に設置されている点でも、管理者としての本省の責任がきびしく問われるべきものと考えます。
よって当委員会は、このたびの久居駐屯地における一連の「100周年」事業に強く抗議するとともに、政府においてはシビリアンコントロールを徹底し、旧体制賛美の省内の言動をきびしく改め一掃するよう求めるものです。