東海での活動
【07.09.30】「地域別県民文化大祭典2007」へのメッセージ
「地域別県民文化大祭典2007」へのメッセージ
「県民文化大祭典2007」が盛大に開催されますことに心からお慶び申し上げます。
さて、子どもと教育をめぐる環境がますます厳しくなるなかで、いじめによって自ら命を絶つ子どもたちが絶えません。ニュースを耳にするたびに胸を痛める人々は少なくないことでしょう。また、「不登校」や「学級崩壊」という状況も、一日も早く解決したいと、多くの方々が心から願っていることです。
そのなかで、昨年のこの「大祭典」が5万人余の方々のご参集で大成功をおさめられたことは、本当に大きな意味をもつものと思います。あらためて皆さま方のお力に敬意を表するものです。
今日、「格差社会」といわれるなかで、経済的格差の拡大と競争が、教育や子どもの心に差別と歪みをもたらしています。親の所得の違いで子どもが受けられる教育にも差が生じ、子どもが早くから「勝ち組」「負け組」に振り分けられる、はじめから不公平な競争を強いられる――このような状況がますます表面化しています。
このときだからこそ、私は、「競争原理」や「効率主義」にもとづく今日の教育のあり方を抜本的に見直して、子どもたち一人ひとりの成長と発達が保障されるものへと改めなければならないと、思いを強くしております。
今日の公教育を支える私学の役割は毎年大きくなっています。何よりも、こうした私学への助成を一日も早く拡充しなければなりません。
「学校は私たち一人ひとりの輝ける場所です」――愛知県の私学の子どもたちから寄せられたこんなアピールに私は、感動しました。そのとおりだと思います。「多くの生徒たちが安心して学べる学校へ、教職員の皆さまが安心して働ける私学へ」――皆さま方の運動が、今後、地域から、まちから、いっそう幅広く発展されますことを願って、私のメッセージとさせていただきます。ご一緒にがんばりましょう。
2007年9月30日
日本共産党衆議院議員 佐々木憲昭