アドレス(URL)を変更していますのでブックマークされている方は変更してください。
<< ホームへ戻る

東海での活動

東海での活動 − 政府への要請原発問題静岡県

【07.04.27】党静岡県委員会と経済産業省に要請

 2007年4月27日、佐々木憲昭議員は、日本共産党静岡県委員会と経済産業省との要請をおこないました。この要請には井上哲士参議院議員、平賀高成元衆議院議員が参加しました。  

 なぜ、そのような事故隠しや不正報告が繰り返されるか。その企業体質に、周辺住民はじめ多くの人々が不信感を抱いています。――周辺の4自治体に対して、説明会を実施するようもとめました。

経済産業省への要請文

要請
 北陸電力が1999年に、志賀原発1号機の定期検査中に発生した臨界事故を、国に報告しなかった問題が明らかになりました。同様の問題は中部電力浜岡原発3号機でも起きていたことも明らかになっています。
 中部電力では01年11月に、緊急炉心冷却システム系の配管破断事故が発生し、その事故を契機として軽微なトラブルについても報告するとなりました。その後、02年6月には、原子炉の圧力容器からの放射能を含んだ水漏れ事故。06年7月にはタービンブレード脱落事故など、事故が連続して発生しています。
 しかし、今回の問題でもあいかわらず事故を隠す企業体質は改まっていないのではないでしょうか。今回、臨界事故にはならなかったとされていますが、一歩まちがえば志賀原発と同じような重大事故になりかねなかったことから、以下のことを要請いたします。

  1. 中電は、今回の定期点検中の制御棒の脱落事故について、国への報告対象ではなかったとし、事故隠しではないと説明していますが、志賀原発ではじっさいに臨界事故になっています。制御棒の脱落は臨界事故の直接原因になる問題であり、国に報告する対象事項にするように改めること。
  2. 今回、制御棒が1本ならず3本も脱落していたことから、実際には臨界事故が起きていた可能性もあるのではないかと心配されます。本当に臨界事故に至っていないのか、また至らなかったとしても、脱落した本数や脱落箇所などからみて、臨界になる危険はどこまで切迫していたのか、具体的な資料公開とともに十分な説明をしてください。
  3. 志賀原発1号機は自動停止装置も働かず、15分間にわたり臨界状態が続いたといいますが、なぜ自動停止装置が働かなかったのか、浜岡原発では安全装置が作動しない事態が起きないような保障があるのか、明らかにしてください。
  4. 中電のこれまでの不正報告は、原発関係で123件もあると中日新聞で報道されています。なぜ事故隠しや不正報告が繰り返されてきたのか、そうした中電の企業体質に周辺住民はじめ多くの人々は深い不信の念を消し去ることができません。一連の事故報告を含め周辺4自治体に対して説明会を実施するように、中部電力を指導してください。
  5. 今回の問題でより根本的に不正の根を絶つためには、当事者任せでなく、第3者による徹底した調査で全容を解明すること。また、定期検査を電力会社が行い国は報告を受けるだけという現在の仕組みを改め、規制機関である原子力安全・保安院を、原子力の推進機関である経済産業省資源エネルギー庁の一部局から独立させること。
  6. 事故隠しや不正報告がなくならない状況で、浜岡原発4号機でのプルサーマル計画は中止してください。

Share (facebook)

このページの先頭にもどる