東海での活動
東海での活動 − ブロックでの行動、農林漁業・食の安全、公共事業、環境、三重県
【02.11.17】シンポ「伊勢湾の現状と未来」に参加
2002年11月17日、党衆議院議員東海ブロック事務所が主催したシンポジウム「伊勢湾の現状と未来――国民の立場で考える」がおこなわれました。
佐々木憲昭議員は、はじめに挨拶をかねた報告を行いました。佐々木議員がお話した柱は、以下のとおりです。
(1)シンポジウムを企画した理由
――東海ブロックとしての地元活動をすすめていると、愛知、三重、岐阜にまたがる伊勢湾問題が浮かび上がってくる。この問題に、正面から取り組むことがもとめられていると考えた。
――伊勢湾は、日本の内湾のなかでも東京湾や大阪湾よりも汚染がすすんでいるといわれている。その原因も解明し、豊かな環境をとりもどさなければならない。
(2)公害環境問題と日本共産党の立場
――公害問題と党の取り組み
――80年代からの巻き返し、新たな国土と環境の破壊
――90年代「地球的規模の環境破壊」とのたたかい。住民運動との連携の深まり
(3)市民・住民運動との連携と政治を変えるたたかいの重要性
――長野や徳島の例に見られるように、市民の皆さんと日本共産党の共同が政治を変えつつある。さらに連帯を広げたい。
前水産庁中央水産研究所・低次生産研究室室長の松川康夫さんから「基調講演」がおこなわれました。
この日は「伊勢・三河湾の生態系(環境)」と題して、次のようなお話をされました。
伊勢湾が、どのような構造になっているのか、地形、海洋構造と流動、低質、水質、漁業生物、干潟・浅瀬の生態系とその役割について。
そのうえで、伊勢湾がどのように変化しているか、埋め立ての進行、潮流の弱まり、水質の変化、漁獲の減少、富栄養化と漁獲の推移、汚染について。
そして最後に、伊勢湾の生態系を守るために、立地をやめること、チッソ・リン負荷の半減、ダイオキシン等の汚染防止などの政策提言がありました。
真珠養殖業をされている三重県阿児町の町会議員、坂口さんが、自らの体験をふまえた発言がありました。
とくに、アコヤガイの大量斃死問題で、輸入に頼ってきたことの影響が出ているのではないかという問題提起には、考えさせられるものがありました。
その他、多くの方から発言があり、伊勢湾にかかわるさまざまな問題点が浮き彫りになりました。