憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【10.03.10】「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 連載コラム『国民の願い胸に』赤旗
衆議院本会議場の私の議席は、左側に公明党の議員、右側には社民党の議員が座っています。左の席の議員は与野から野党に、右の席の議員は野党から与党に「立場」が入れ替わりました。
以前、日本共産党の法案への態度は、社民党と共通することが多かったのですが、最近は、社民党がまったく違う態度をとることが多くなりました。
その社民党の「大幹部」とエレベータで一緒になったとき、私は「どうですか、与党になって」と聞いてみました。その議員は「なじまないな〜」と苦笑していました。野党時代の方が自由にモノが言えたようで、政権に入った社民党は民主党に無視されることが多いそうです。
「慣れない」といえば、議院運営委員会でも、政権が代わって半年になるというのに、民主党理事が「私ども野党としては…」などと言いまちがえたり、自民党が「与党として言いたい」などと時々ごちゃまぜになって、笑いをさそっています。
民主党が与党らしくなっても、自民党らしくなってもらいたくはありませんね。……この国会で、新政権の中枢が「政治とカネ」で自民党とまったく同じ体質だったことが、はからずも明らかとなりました。そこから脱却できてこそ、政権交代の姿が見えてくるのだと、私は思います。
2010年3月10日記