憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【08.07.06】不公平な地デジ対策民報
「愛知民報」『ともに歩む』
2008年7月6日
地上デジタル放送完全移行に伴う障害者支援を求め、愛知県の皆さんと厚生労働省・総務省との交渉に参加しました。
国は、2011年にアナログ放送を全面停止し、地上デジタル放送(地デジ)に完全移行しようとしています。
しかし、地デジ対応テレビの普及が遅れ、テレビを受信できない国民(テレビ難民)が多数出ることが懸念されます。
政府は生活保護世帯には地デジ対応チューナーを無料配布する方針ですが、高齢者や障害者への支援は決めていません。
交渉で理由を聞くと「公平性を考えて」と答えました。しかし「公平」をいうのなら、国の政策変更によって被害を受ける人々すべてを平等に扱い、全部救うのが本当の「公平」ではないのか。「公平性」の名で不公平をゴリ押ししているように思えてなりません。
答弁する担当者も「田舎に住んでいる親から『あなたは何ということをやっているのだ』と怒られました」「説明するとたくさんの批判が寄せられて…」とぼやいていました。
政府が決めたことだから理不尽なことをやらされる政府職員もたまりません。彼らが胸を張って「こんな良いことをやっている」と言えるようにするには、やはり政治そのものを変えなければなりません。