憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【06.08.06】総裁選しか頭にない自民党民報
「愛知民報」『ともに歩む』
2006年8月6日
来年度予算をめぐって、国会とその周辺が賑やかになっています。――政府の「骨太方針」「歳出歳入一体改革」「概算要求基準」などが次々と決められ、「歳出カット」のかけ声で、社会保障予算がいっそう削られようとしているからです。予算陳情に来られた方々が目立つようになりました。
議員会館の食堂で昼食をとっていると、「佐々木さんですか?一度お会いしたいと思っていたんですよ」と声をかけられました。長野県から豪雨被害対策予算の増額を求めてこられた人でした。赤嶺政賢さん(日本共産党衆議院議員)も、エレベーターのなかで「ほんとうに忙しいですよ」と。汗をふきながら豪雨被害を受けた九州地方の人々と一緒に、各省庁に申し入れに走り回っていました。
国会が賑やかなもう一つの理由は自民党総裁選挙が近づき、自民党議員が熱くなって走り回っているからです。
食堂で会った予算委員会理事の自民党のM議員に私は、「やぁ!そろそろ予算委員会を開こうじゃないですか」と話しかけると、M議員は「やるテーマがないからなぁ…」などと、とぼけるのです。私は「重大問題が山積してるじゃないですか」と言ったのですが…。M議員は「総裁選は、福田さんが降りたのでどうも低調なんだ」というのです。
彼らの頭のなかは総裁選ばかりで、予算や災害対策などについては真剣に考えているようすが見えませんね。