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憲昭からの発信

憲昭からの発信 − 寄稿文

【04.12.09】『記憶ない』で関与否定できるのか!名タイ

「名古屋タイムス」『政論紙上バトル 愛知の国会議員が斬る』
愛知県選出の若手・中堅国会議員によるコラム
2004年12月9日


 衆議院の政治倫理審査会がマスコミに非公開で開かれ、日本歯科医師連盟(日歯連)からの1億円ヤミ献金事件について、橋本龍太郎元首相の弁明と質疑がおこなわれました。このとき、私も傍聴しました。
 率直に言って私は、橋本氏の弁明を聞いてますます疑惑が深まりました。
 橋本氏は、2001年7月2日に都内の料理店で、当時の日歯連会長の臼田貞夫被告らと同席して小切手を受け取ったことは、同被告や滝川被告の証言から「事実だと思う」と、まるで他人事のような言い方で認めました。しかし、お金を受け取った詳細な状況については「記憶にない」と言いました。
 また、小切手を7月3日に換金したことは、事実として認めました。しかし、「実質的な会計責任者は滝川俊行被告だった」と述べています。しかも、政治資金収支報告書へ記載しないよう指示したこともないと事件への関与を全面否定しました。また、献金を政治資金収支報告書に記載しなかったことについては「入院中であり全くかかわっていない」と、関与を全面否定したのです。
 橋本氏のこれらの弁明で明らかなのは、自分が関与した「記憶」だけが空白で、他のことについては大変よく記憶しているということです。1億円も受け取っていながら「記憶のない」人が、どうして不記載を「指示したことはない」とはっきり記憶しているのでしょうか。
 都合のいいことだけは覚えていて、都合の悪いことは忘れたということなのでしょう。こんなことは世間に通用しないことは明らかでしょう。
 日歯連の幹部から1億円を受け取った場には、橋本龍太郎元首相だけでなく、野中広務元幹事長、青木幹雄参院議員会長が同席していました。しかし現場にいなかった村岡被告だけが起訴されました。派閥の会長代理として裏金処理を指示したというのが理由です。このことについて、本人は「ぬれぎぬだ」、「スケープゴートにされた」と無実を主張しています。
 村岡被告は、「重大なことを決定したり、お金を使ったり、それは当時の野中事務総長の権限だった」と説明しています。政治資金収支報告書への不記載を決めた当時、入院中だった橋本元首相についても「判断力はあった」と指摘し、「逃げ回っている感じで悲しい」とまで述べているのです。
 検察は、ヤミ献金への関与について「記憶にない」という野中元幹事長を起訴猶予にし、橋本元首相、青木会長を不起訴処分にしています。
 この事件での当事者とされる4人の記憶や言い分は、ことごとく食い違っています。こうなったら、国会の場できちんとした説明を聞くのがいちばん大事なことではないでしょうか。
 村岡被告は「証人喚問に応じる」と言っています。それなら、1億円を渡した臼田、受け取った橋本、その場にいた野中、青木、小切手を橋本氏から受け取った滝川、――すくなくともこれらの関係者を証人として招致して、言い分をきちんと聞くのがすじというものでしょう。
 これが、年明けの通常国会の重大な焦点になっていくことは確実です。

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