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　 日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--*　憲 昭 ｅ た よ り　*--*--*--* 2014/9/28　第574号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

　皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
　昨日噴火した御嶽山で、多くの被災者が出ています。これまでに山頂付近で心肺停止になっている方々は、31人にのぼるということです。被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。
　火山灰の影響も大きく、農業の被害も広がっています。緊急の救助・救済が求められます。火山の噴火を予知することが難しい現状を考えると、川内原発を再稼働することがいかに危険性か、いよいよ明らかです。

　私が、御嶽山噴火のニュースを初めて聞いたのは、テレビ愛知のスタジオのなかでした。「激論コロシアム」の収録の最初のところで、そのニュースに接し、出演していた方々が、いっせいに「え〜っ！」と声をあげました。

　このテレビ愛知の「激論コロシアム」のテーマは、『ちょっと待った“カジノ法案”誰が得するの？緊急点検』というもので、1時間半の大激論がおこなわれました。
　カジノ解禁の立場に立つ方々が多数を占めていますので、全体としてカジノを推進するような番組でしたが、後半にはギャンブル依存症の問題など、否定的な側面も紹介されました。
　カジノ法案に賛成する多数の出演者のなかで、私は、反対論をとなえて頑張りましたが、議論のなかに割っては入り込むのは、なかなか難しいですね。言いたいことの1割しか言えなかったですね。このたぐいの番組は、言葉による“取っ組み合いのケンカ”というのが実感です。

　明日、召集される臨時国会で、与党はカジノ法案の成立を目指しています。しかし、カジノは賭博です。賭博は犯罪であり刑法によって処罰される。これが原則でした。ところが、カジノ法案で犯罪ではないとする法改悪がおこなわれるのです。
　安倍総理は「成長戦略」の目玉だと言いましたが、なぜカジノが成長戦略の目玉になるのか、根本的に疑問です。私は、この法案が提出される内閣委員会で質問する予定です。

　今週は、リニア問題についての国会議員団の調査をおこないました。26日には、静岡県島田市の市長、静岡市の副市長と懇談しました。
　静岡県は、リニアが100%地下を通るだけで駅はひとつもありません。南アルプスの静岡県側の山岳部に非常口を2ヶ所つくると言います。その穴は地下深くにあり、事故があったとき、乗客はどのようにして脱出するのでしょうか。その穴は、建設工事のとき、残土の運び出し口になります。
　運び出した残土置き場をその近くにつくると言いますが、予定地は地盤が緩く現在でも崩落や土砂崩れが頻発しています。ＪＲ東海は10月にも、この南アルプス部分から工事を着工したいとしていますが、とんでもないことです。

　もうひとつは、大井川の流量が減少する恐れがあることです。静岡県島田市の染谷絹代市長は、数日前に工事予定地を調査したそうです。いちばん心配していたのは、大井川の渇水問題でした。市長は「水脈のなかに穴を通すのだから、どうなるのかやってみないと分からないのが現場を見た実感。水は一度減ったら取り戻せない。水は命の元です。大変な危機感を持っている」「減った分を元に戻す工法の説明がない限り、認められない」ときっぱり。ＪＲ東海との話し合いがいちどもないこと、問い合わせに対してまともな説明がないことを批判しました。

　静岡市の山本克也副市長とも懇談しました。副市長は「リニアは静岡市にとってはなんのメリットもない。残土置き場の自然破壊、大井川の流量減少などの懸念がある。今の段階ではその懸念が払拭されていないので、着工すべきでない」と述べました。
　島田市や静岡市の懇談で明らかになったのは、リニア建設は“百害あって一利なし”ということでした。リニアは中止すべきです。

　今日は、消費税をなくす全国の会で、発言しました。安倍内閣が、集団的自衛権の行使容認とともに、消費税10%増税への動きを強めています。「消費税、憲法変えたら戦争税」です。いまこそ、暮らしと営業をまもるため、大増税に反対する闘いがますます重要です。私は、安倍内閣の危険な動きを報告し、ともにたたかう決意を表明しました。

　明日から始まる臨時国会では、暴走を続ける安倍内閣との厳しい論戦が必要です。全力で頑張る決意です。

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