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第498号☆1月14日 安倍政権が矢継ぎ早に「経済対策」を…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2013/1/14 第498号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
今日は、列島各地で大雪となりました。皆さんの地域ではどうでしたか? 東海地方では、久しぶりの雪や雨に見舞われた地域が多かったようです。関東地方では、昨年より6日早く初雪を観測し午後3時の時点で8センチの積雪となりました。――この影響で空港や道路、鉄道など交通機関にも大きな乱れが出ています。転倒やスリップ事故にも注意しましょう。
政治の世界に目を転ずるとどうでしょうか。
総選挙後、昨年末に発足した安倍政権が矢継ぎ早に「経済対策」を打ち出しているのが注目されます。――安倍総理自身は、気分がたいへん高揚しているようです。自分が辞めた2007年9月以降の記憶がどこかに行ってしまったかのように(実はこの間、福田、麻生、鳩山、菅、野田の5人が総理を努めた)、2012年12月に「第二次」安倍内閣を組閣して「あのときやれなかったことをやる」とばかりに暴走を始めているようです。
安倍さんの頭のなかでは、たぶん2007年9月と2012年12月が直接つながっているのではないでしょうか。
安倍さんが総理になって急速に進めているのは、安全保障分野を中心とする新たな体制づくりです。
たとえば、国家安全保障会議(日本版NSCと称される)の設置。――これは、もともと2006年の第一次安倍内閣のとき、アメリカの求めに応じて法律で決めようとしていたものです。2007年9月に安倍さんが政権を投げ出したため、法案は福田内閣によって撤回されました。これを再び実行に移そうというのです。
さらに、今後の憲法改悪を見据えながら、侵略戦争と植民地支配に対する日本政府の謝罪(村山談話、河野談話)を見直すために「有識者会議」を設置し、集団的自衛権の行使は認められないとする憲法解釈を変更するために「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」を再開する予定です。
このような体制づくりを着々と進め、自民党が参院選で勝ったら一気に実行に移せるようにしたい。……これが安倍内閣のねらいです。きわめて危険であり、何としても阻止しなければなりません。
経済政策の面では、“アベノミクス”などとも言われ「株価が上がった」と「有頂天」になっているようですが、これはとんでもない代物です。
安倍総理は、まず、中断していた経済財政諮問会議を復活させ、経済再生本部を設置することによって、財界の意向がストレートに反映する仕掛けをつくりました。この2つを「クルマの両輪」と位置づけています。国民の声よりも、財界の声を最優先させる姿勢だけはきわめて鮮明です。
そのうえで、具体策として「超金融緩和」「大規模公共事業」「成長戦略」の3つを推進すると言っています。これから国会に提出される「補正予算案」、「本予算案」、「暫定予算案」の3つの予算案を通じて、それを実行しようとしているのです。
その中心は、国債の大増発によってムダな公共事業を大規模にばらまき大手ゼネコンに大盤振る舞いすること、大企業に対する減税・補助金をばらまくこと、その財源として大量に発行された国債を、事実上日銀に引き受けさせることです。その結果、通貨の大膨張をもたらしインフレーションを促すことになります。そのため「2%インフレターゲット」論などという怪しげな「理論」を持ち出して合理化する。――これがアベノミクスなるものの大雑把な「体系」のようです。安倍さんは、「輪転機をぐるぐる回して日本銀行に無制限にお札を刷ってもらう」と、驚くべき発言をしたことがあります。あるエコノミストは「アベノミクスとは輪転機を回してお札をすることに本質がある」という論評をしていました。言い得て妙です。
しかしこの政策を実施すれば、結果として財政危機をいっそう加速させることになるでしょう。国民の暮らしは、インフレによって物価が上昇しても賃金は上がりませんので、どん底に突き落とされてしまいます。そのうえ、来年には消費税が8%に、再来年には10%に引き上げられる大増税が、待ち受けているのです。家計消費が冷え込み経済が落ち込むことは明らかです。
インフレと不況が同時に進行する「スタブフレーション」という言葉がありますが、そうなったら暮らしも経済も最悪の事態になりかねません。
いよいよ、今月末から通常国会が始まります。正面から、しっかりと論戦を挑まなければなりません。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
静岡県党旗びらきで挨拶
(「奮戦記」13.01.08より)
日本共産党静岡県委員会主催の党旗びらきに参加し、総選挙で6度、国政に押し上げていただいたことを報告。今後、投票していただいた38万7461人の方々の思いを胸に刻んで、いっそう奮闘する決意を表明しました。前回の参議院選挙よりも、東海ブロックでは得票が4万票以上増えました。これをさらに広げて、井上哲士さんの当選をはじめ参議院での躍進を勝ち取らなければなりません。
河江明実さんが当選に至らなかったのは、本当に残念です。私は、2人分3人分の奮闘をして、恩返しをする決意です。
旗びらきは、山村糸子県委員長のご挨拶で始まりました。静岡県社会保険労務士政治連盟、自由法曹団静岡支部からもご挨拶に駆けつけていただきました。
≪日々の奮戦記はこちらから≫
【13.01.12】第52回税研全国集会であいさつ
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/130112-173944.html
【13.01.11】愛知県高等学校教職員組合の代表から請願
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/130111-141734.html
【13.01.10】金融労連2013年旗びらきに出席し連帯の挨拶
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/130110-123734.html
【13.01.08】静岡県党旗びらきで挨拶。静商連決起集会で報告
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/130108-091534.html
【13.01.04】“2013年党旗びらき”に参加しました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/130104-103433.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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