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第488号☆10月7日 民主党と自民党の“にらみ合い”?!

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2012/10/7 第488号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 晴れた空は高く澄み渡り、清々しい風が心地よい季節になりました。ときおり台風が発生して不安定な天気にもなりますが……。実りの秋です。国会議事堂周辺のイチョウ並木にギンナンの香りが広がる季節を迎えました。

 しかし、何とも実りの少ない状況に陥っているのが、政治の世界です。
 民主党も自民党も9月中下旬に党首選挙を終え、野田総理も内閣改造を終えて久しいのに、党首会談どころか幹事長会談も開けないのです。そのため、臨時国会がいつ開かれるのか、まったく見えてきません。

 民主党の輿石幹事長は、自民党などが協力しなければ「臨時国会の召集を遅らせることも選択肢」に入れていると報道されました。
 これに対して、自民党の石破幹事長は、「向こうが非常識な態度で来るんだったら、こっちも覚悟があるぞと。なめんなよ、恥を知れということです」と、まるで子どものケンカのような口調で、民主党をなじりました。自民党は、仮に臨時国会が開かれても、冒頭から“審議拒否”する勢いです。

 いったい、なぜこんな“にらみ合い”になったのでしょう。
 民主党は、赤字国債発行法案に自民党と公明党が賛成してくれる保障がないので、「開く意味が見いだせない」(岡田副総理)というのです。しかも内閣改造後、相次いで明るみに出た樽床総務大臣と田中法務大臣の「政治とカネ」、そのうえ離党者がゾロゾロ……。これではとても論戦に絶えられず、仮に与党が過半数割れにでもなれば、野党提出の内閣不信任案が可決されるようなこともあるかもしれない。……このような不安が先に立って、臨時国会をやりたくないのす。
 そのため、マスコミから「民主党政権は職場放棄だといわれても仕方あるまい」などと書かれる始末です。

 自民党はどうか。「野田総理が、衆議院の解散時期を“明示”しなければ、国会の審議には応じられない」というのです。――自民党が求めているのは「年内解散」、公明党に至っては「12月9日投票」です。その確約が得られない場合、臨時国会で赤字国債発行法案などの処理に「協力しない」というわけです。

 しかし解散は、総理大臣の「専権事項」と言われています。――総理大臣が国会を解散するとき、衆議院議長が本会議において「解散詔書」を読み上げます。日本国憲法では、衆議院の解散は「内閣の助言と承認により天皇が行う国事行為」の一つと定められている(憲法7条3号)からです。
 この際、その手順に触れておきましょう。――官邸で手続を終えた「詔書の写し」と内閣総理大臣からの「伝達書」は、「紫の袱紗」に包まれて内閣総務官により国会内に運ばれ、議長席後方の議長応接室にて待機した後、内閣官房長官に手渡されます。
 内閣官房長官は、議長席後方の扉から詔書の写しと伝達書を持って入場し、衆議院事務総長に手渡します。事務総長は中身を確認した後、次第書を付けて衆議院議長に渡すという手順になります。
 衆議院の解散は、一切の議事・動議に優先して扱われますので、議長は、議事を直ちに中止して「ただいま内閣総理大臣から、詔書が発せられた旨伝えられましたから、朗読いたします」と発言。「日本国憲法第七条により、衆議院を解散する」と詔書の文章を読み上げ、衆議院の解散を宣言します。そのとたん、正副議長を含む全衆議院議員が失職するのです。
 これが、実務的な流れです。「万歳」を叫ぶかどうかは、議員の勝手です。――私は、「首を切られて、なぜ万歳なのか」と思い、これまで解散の時に一度も「万歳」を発したことはありません。

 いずれにしても、野党が総理に解散の「時期を明示せよ」というのは、もともと無理な話です。自民党が「解散時期を明示しないから審議に応じない」というのは、いかがなものでしょうか。
 本当に解散させたいなら、内閣不信任案を成立させることに全力を傾注すべきでしょう。日本国憲法第69条には、「内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない」と規定されています。

 通常国会を閉じてから1ヶ月近く経っており、この間、内政外交の“懸案”は山積みとなっています。民主党と自民党が、駆け引きばかり先行させて、真剣な国会での議論を先送りするようでは、国民の厳しい批判は避けられません。
 ――国会での論戦を通じて争点を明確にし、そのうえで、国民に信を問うのがスジではないでしょうか。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 三重県菰野町、愛知県江南市で国政報告
               (「奮戦記」12.10.06より)

 三重県菰野町、愛知県江南市で国政報告をおこないました。
 国政では、解散・総選挙をめぐって緊迫するなか、菰野町では、10月23日告示、28日投票で町議会議員選挙がたたかわれます。日本共産党は、現職の中川てつおさん、かとう昌行さん、千賀ゆう子さんの3人が立候補する予定で、力強い決意表明がありました。
 私は、通常国会で消費税増税法案をめぐるたたかいの経緯と、増税阻止の展望についてお話をしました。
 愛知県江南市の日本共産党演説会では、衆議院愛知10区予定候補の、いたくら正文さんとご一緒に、日本共産党の躍進を訴えました。私は、国会での論戦、野党7党の共同の経緯などを紹介するとともに、外交問題での日本共産党の役割についてお話ししました。
 そのうえで、企業・団体献金を受けとらない唯一の党であること、自主独立の党、反戦平和の党などの特徴を持っていること、などを訴えました。

≪日々の奮戦記はこちらから≫
【12.10.06】三重県菰野町、愛知県江南市で国政報告
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/121006-211343.html
【12.10.04】民主党は臨時国会をなぜ開けないのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/121004-171809.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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