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メールマガジンバックナンバー

第474号☆6月24日 政界は、まさに風雲急を告げ…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2012/6/24 第474号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 今日は、どんよりとした曇り空になりました。すっきりとしない天気です。しかし、政界は、まさに風雲急を告げています。消費税増税の採決をめぐる民主党内の駆け引きが激しさを増しているからです。このところ、民主党議員達は、廊下ですれ違っても深刻な顔をして歩いているので声もかけにくい雰囲気です。

 野田総理は、マニフェストにもなかった消費税大増税を「不退転の決意」とか「命をかける」などと言ってきました。民自公3党の「密室談合」で、民主党が自民党の主張を丸呑みするかたちで、新しい「合意」がつくられました。
 私は、22日(金)に質問に立ちました。3党合意と、それにもとづく法案・修正案が、元の案にあった内容をますます悪くしているからです。たとえば、民自公3党の「確認書」には、「今後の公的年金制度、今後の高齢者医療制度にかかる改革については、あらかじめその内容について、3党間で合意に向けて協議する」と書かれています。

 私は、「こうなると、民主党の主張は自民、公明が了解しない限り実行できないということになるのではないか」とただしました。自民党の野田毅税調会長は「その通り」と答えました。民主党の「目玉政策」が事実上廃止されたことを認めたのです。野田氏は「(公約が)なくなったと言い切るのは気の毒なのかな」と述べると、委員会室は失笑に包まれました。民主党の長妻昭政調副会長は「政権交代のたびに制度が変わると国民に迷惑がかかる」などと、しどろもどろになりました。
 私は「民主党の公約は、事実上、自公によって棚上げされ、否定されたということだ」と指摘しました。

 民自公3党は、明後日、6月26日にも法案を採決しようとしています。このような3党合意の内容が明らかになると、国民の怒りが大きく広がり、民主党内にも不満がジワジワ広がりっています。
 採決に際して反対する意向を示しているのは、約50人と報道されています。欠席・棄権を模索する動きもあり、採決で欠席を含む造反者は70人に迫る可能性もあるそうです。法案の修正に合意した民主、自民、公明3党で衆院議席の約9割を占めるため、衆院での法案可決は確実と言われています。しかし、54人以上が離党したとなると、与党が過半数割れにつながりかねません。そのため「54」をめぐる攻防が激しくなっており、党内は一段と緊張感が高まっています。

 明日の特別委員会の集中審議には、高橋千鶴子議員が質問にたちます。我々は質疑終局・採決には反対ですが、明後日(26日)締めくくり総括質疑がセットされたら、私が質問に立ちます。いよいよ正念場の時を迎えます。死力を尽くして頑張ります。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 提案してすぐ採決という議会制民主主義破壊――国会を閉じ廃案にせよ!
                    (「奮戦記」12.06.20より)

 民自公3党が、夜21時に「認定子ども園法案」と「社会保障制度改革推進法案」の2法案を提出しました。これを、今後提出する「社会保障・税一体改革」の修正案とともに、自民党は21日に、民主党は26日にも採決したいと言っています。
 しかしこれでは、ほとんど審議なしに採決することになります。3党が密室で合意すれば、国会での審議は必要ないという議会制民主主義を蹂躙する態度であり、強く抗議するものです。
 民自公「合意」の内容は、自公案を丸呑みしたものです。1例を挙げると、3党の「確認書」には、こう書かれています。「別添の『社会保障・税一体改革に関する確認書』に加え、以下を確認する」として、「1,今後の公的年金制度、今後の高齢者医療制度にかかる改革については、あらかじめその内容について三党間で合意に向けて協議する」と。
 ここに書かれている「今後の公的年金制度」というのは、民主党がこれまで掲げてきた「最低保障年金制度」を含むものですし、「今後の高齢者医療制度にかかる改革」というのは、後期高齢者医療制度の廃止も含んでいます。
 これは、民主党が主張してきた「最低保障年金制度」の創設と「後期高齢者医療制度の廃止」については、今後3党間で合意に至らない限り「最低保障年金制度」は実行できないし、「後期高齢者医療制度の廃止」も実現しないというものです。もちろん、ここでいわれている内容にも重大な問題があり、消費税増税を前提としているという限界があります。それでも、自民、公明が了解しない限り実行できないという「合意事項」になっているのです。
 いずれにしても、21日で会期は閉じて、これらの法案は廃案にすべきです。

≪日々の奮戦記はこちらから≫
【12.06.23】日本共産党愛知県後援会で緊迫する国会情勢を報告
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120623-154948.html
【12.06.22】社会保障も増税も、修正案でいっそう悪く
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120622-155339.html
【12.06.21】大増税のための会期延長に反対――議運委で意見表明
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120621-095939.html
【12.06.20】提案してすぐ採決という議会制民主主義破壊――国会を閉じ廃案にせよ!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120620-100937.html
【12.06.19】「学費ゼロプロジェクトひろしま」から要請を受け懇談
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120619-154121.html
【12.06.18】審議軽視――民自公が消費税増税法案の採決ねらう
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120618-102133.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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