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メールマガジンバックナンバー

第271号☆7月11日 鬱陶しい空気を吹き飛ばすような…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2008/7/11 第271号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
 梅雨(つゆ)明けが近づいているようですが、まだまだ鬱陶(うっとう)しく、じめじめした不快な空気が私たちを取り巻いています。

 ところで、今週、この鬱陶しい空気を吹き飛ばすような嬉しいニュースがありました。浜松に本社がある軽自動車大手のスズキが、未払い残業代(サービス残業代)を支払うため、過去2年3ヶ月分の残業時間を調査するように社内に指示していたことが分かったからです。スズキはこれまで、3ヶ月だけに限定して調査していました。それは、取り締まるべき労基署が「スズキに2年間さかのぼってサービス残業代を払えとは言えない」などと、とんでもない弱腰の態度をとっていたからです。
 この姿勢を正すため、ひらが高成比例候補やスズキの労働者は、労基署や政府交渉をくりかえし、6月には私も質問主意書を政府に出して是正するよう求めてきました。この粘り強い追及に、ついにスズキが折れ、事務、設計、営業関係の労働者を対象に、6月に支払われた昨年9月から11月まで3ヶ月分の調査に続き、2005年12月から今年2月までの残業時間についても、個人使用のパソコン記録を確認して申請するように社内文書を出したのです。──これは、たたかいによって勝ち取った画期的な成果といえるでしょう。
 昨年から今年にかけて、トヨタの内野健一さん過労死裁判で勝利を勝ち取り、トヨタのQCサークル活動を労働時間と認めさせるなど、東海ブロック内での労働者の闘いは一定の成果をあげはじめています。

 今週は、日本共産党の幹部会(10日)、第6回中央委員会総会の開催(11〜12日)など、大事な会議が続きました。──この会議で各都道府県委員長の発言を聞いていると、格差と貧困がすすむなかで国民の怒りがかつてなく広がっていることを実感します。また、農協や医師会などこれまで自民党の支持基盤といわれていた団体との交流もすすみ、日本共産党の政策や考え方に接近する事例が増えています。
 私が当選した1996年の総選挙(26人の当選者を出した)の時と、たいへんよく似た情勢になってきたと感じます。──総選挙での勝利に確実に結びつけるよう、この暑い夏、いっそう汗をかいて頑張らなければなりません。

◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 発声障害を持つ議員の「代読」を認めないのは重大な人権侵害
                        (7月8日付「奮戦記」より)

 岐阜県恵那地区の日本共産党演説会(5日)で、「代読裁判」原告・小池公夫さんからの訴えがありました。私は、市民に選ばれた小池議員の「代読」をかたくなに拒否し続けている議会の理不尽な対応に対し、あきらめることなく粘り強くたたかっている小池公夫さんとご家族、支援者の姿に、あらためて深い感動を覚えました。
 東海ブロック選出の国会議員として、私は、これまで市会議員選挙のたびに応援に入りました。小池公夫さんが、下咽頭ガンに冒され声帯を失い発声することができなくなったのは、2002年10月のことです。2003年4月の選挙では、小池議員の息子さんと娘さんが訴えをおこないました。そして小池公夫さんは、市民に支持され見事に再選を果たしたのです。
 日本共産党市会議員団は、下咽頭ガンの手術を受けて発声が困難になった直後、小池議員の発言権を確保するため中津川市議会運営委員会に対して「質問を文書でさせてほしい」と申し入れました。しかし議運委員会は、質問や発言は「口頭で行うのが原則である」として、それを認めませんでした。その結果、小池議員は、事実上議会での発言ができなくなったのです。2003年4月に再選された後、日本共産党は「代読による質問」や「ホワイトボードを使っての発言」を申し入れましたが、それも認めませんでした。
 その後、日本共産党の申し入れや市民の運動もあり、2005年12月には委員会での代読は認められました。しかし、本会議での発言は一切認められず、2期目は小池議員は一度も本会議で発言することができなかったのです。
 ある市議会議員は、「パソコンで入力する“会話補助装置”を使った方がよい」などと主張しているそうです。しかし、小池議員はそれまでパソコンを使ったことがありませんでした。本人が望まない会話補助装置などを強制することは、苦痛を強要するものであり議会による「いじめ」以外の何ものでもありません。本来、どのような伝達手段を使うかは、障害者本人が選択すべきものです。それは、障害者の「自己選択権・自己決定権」に属する問題です。2006年12月13日に国連で採択された「障害者の権利条約」でも、「公のコミニュケーションの方法は、障害のある人の自らの選択を承諾すること」とされているのです。
 中津川市議会は、小池議員の代読発言をあくまでも拒み続け、「議会事務局職員による代読発言を認めるべき」とする岐阜県弁護士会の勧告があっても、小池さんの訴訟予告があっても、その態度を変えようとしませんでした。そのため、弁護士や支援者などとも相談のうえ、やむをえず中津川市および代読に反対した議員にたいして損害賠償を請求する訴訟を起こすことになったのです。
 発声することができなくなった小池議員が、中津川市民に再選されたということは、市民が小池氏の意見を議会に反映してほしいと望んだことを示しています。それなのに、「代読」を認めないのは、市民の意思を無視するものです。そうなれば、声を失った障害者は、事実上議員になる道を閉ざされてしまいます。
 鎌倉市議会では、すでに発声に障害のある議員の代読が「権利だから」(市議会議長)と認められているのです。──小池さんへの支援の輪を広げようではありませんか。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【08.07.11】スズキが2年分の残業代未払いを是正/第6回中央委員会総会開く
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080711-223434.html
【08.07.10】日本共産党本部で幹部会が開かれ六中総議案を討議
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080710-214939.html
【08.07.09】“洞爺湖サミット”が示した先進国の無責任
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080709-215719.html
【08.07.08】発声障害を持つ議員の「代読」を認めないのは重大な人権侵害
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080708-170000.html
【08.07.07】愛知県「かえるネット」のみなさんと“七夕宣伝”をおこないました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080707-150000.html
【08.07.06】愛知県医労連大会であいさつ/中小企業の未来を語る
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080706-230000.html
【08.07.05】学費・教育費シンポであいさつ/岐阜恵那地区で演説会
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080705-230000.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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   佐々木憲昭WebSite: http://www.sasaki-kensho.jp
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