メールマガジンバックナンバー
第94号☆5月13日 明日(土)は、静岡県・島田市にうかがいます。
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
..。oO○.。o○ 憲 昭 e た よ り ○Oo。..○o。. 2005/5/13 第94号
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◇◆"今週の憲昭さん"◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
国会議事堂のなかは、“嵐の前の静けさ”とでも言いましょうか、よどんだ空気が漂っています。来週から、本会議、予算委、議院運営委員会などで本格論戦と攻防がひかえているからでしょう。
でも、議事堂の外に出るとまったく違います。――「介護保険法」改悪に対する抗議のデモが繰り返されています。また、「応益負担」の名で障害者に大負担を押しつける「障害者自立支援法」案などの悪法に対して、連日、障害者の方々が中心となって必死の抗議行動をくり広げています。
今週火曜日の本会議では、介護保険法の改悪法案が自民党、公明党、民主党3党による賛成多数で衆議院本会議を通過しました。その日の障害者の抗議集会では、わずかの修正で法案に賛成した民主党に対する批判が噴出しました。
「障害者自立支援法」案については、私も、障害者から訴えを聞きました。「自立支援法という名がついているが自立を困難にする法案だ」「いま、自分はほとんど収入がない。兄と一緒に暮らしているが、今度の法律が通ったら兄の収入も加算され、いきなり4万200円もの負担増になる。家を出て行けということか。どうすればいいのか!」「障害者に自殺しろというのか!」……この叫びは、小泉総理に聞こえているでしょうか。
全国10万人のお医者さんでつくられている全国保険医団体連合会も、庶民増税・患者負担に反対し良い医療をめざして要請行動を繰り返しています。私も、財務省との交渉に同席しました。――これらの内容は、私の「奮戦記」をご覧下さい。
さて議事堂のなかが、なぜ静かなのか。じつは、本格的な攻防前の“前さばき”(前提づくり)がおこなわれていたからです。
まず水曜日には、野党3党の国対委員長会談がおこなわれ、私は、穀田さんの代理として出席しました。ここでは、郵政民営化法案にたいする対応を中心に意見交換が行われました。この会談では、与党内で修正の動きがあるなかで、内閣が国会提出に踏み切ったこと自体無責任であり、137カ所にわたる政省令委任など法案の中身にも大きな問題があるとの認識で一致しました。また、審議の場としては、法案の中身からいって総務委員会とすべきであり、特別委員会の設置には反対することを確認しました。
次の日(木曜日)には、与野党の国対委員長会談が開かれ、与党から「特別委員会の設置を17日の本会議で決めたい。遅くとも19日までに設置したい」という提案がありました。これにたいして野党側は、ノーという姿勢を明らかにしました。
もう一つの“前さばき”の場は、予算委員会理事会です。委員会をいつどのようなテーマで開くか、木曜日の午後、断続的に理事会がおこなわれました。1時半、4時、5時半と3回も理事会を開いたのです。
そこで決まったのは、来週月曜日(16日)に4時間コースで総理出席のもと、予算委員会を開くということ(NHK中継あり)。テーマは「外交問題等」。この「等」のなかには、JR事故も含むという解釈です。――日本共産党からは、穀田恵二国対委員長が質問に立つ予定です。
そうこうしているうちに、今日になって財務金融委員会にも動きがありました。急きょ、来週の火曜日(17日)に、委員会を開くというのです。午前中のテーマは、「破たん金融機関の処理のために講じた措置に関する報告」への質問です。午後には、「一般質疑」をおこなうということになりました。ここでは、私が質問します。
というわけで今週は、外からは見えにくい国会のなかでの与野党間、野党間の折衝、委員会理事会での協議などが繰り返されました。それだけでも、けっこう忙しく動き回らなければなりません。でも、このような「前提」をととのえて初めて、表舞台での論戦が可能となるのです。
さて、来週はどんな攻防・論戦がおこなわれますか。……いよいよ、議事堂のなかも緊迫の度を深めていきそうです。
◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇
●介護保険改悪法案――自公民賛成で本会議通過!
(5月10日の「奮戦記」に加筆しました)
10日の衆議院本会議では、「介護保険法等の一部を改正する法律案」が、自民、公明、民主の3党による賛成多数で採択されました。日本共産党と社民党は反対しました。
反対した理由は、次の通りです。
第1は、新予防給付が導入されることにともなって、従来の家事援助などの居宅サービスが抑制されることです。その対象は、じつに160万規模にもなります。その一方で、新たなサービスの筆頭にあげられた筋力トレーニングは、厚労省の中間報告でも明確な効果を認定できないものです。
第2は、予防重視型システムと言いますが、結局は国の費用負担が大きく減額され、その分1000億円にのぼる介護保険料負担となってはね返ります。また、高齢者の健診や福祉事業が介護保険に組み込まれることで、国や自治体の公的責任が後退し、1割の利用料負担も広範囲に導入されかねません。
第3は、居住費や食費、保険料などの国民負担増です。居住人食費の負担増は、平年度で3000億円、入居者ひとり当たり年に39万円余りとなります。
このような介護保険の改悪法案にたいして、民主党はわずかの修正だけで賛成に回ったのです。ほんとうにあきれました。
本会議場の採決で、日本共産党と社民党が反対の態度をとり、私は、大きな声で「反対!」と叫びました。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【2005.05.13】●国会は来週から、新たな激論・攻防が展開されます
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/050513-151706.html
【2005.05.12】●要請、集会、交流、懇談、理事会……忙しい一日!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/050512-204214.html
【2005.05.11】●国会は「郵政民営化法案」に振り回されていいのか?
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/050511-184535.html
【2005.05.10】●介護保険改悪法案――自公民賛成で本会議通過!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/050510-222816.html
【2005.05.09】●国会は終盤戦――郵政民営化法案などで波乱含み
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/050509-203319.html
【2005.05.08】●岐阜市、関市、神戸町で国会報告をおこないました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/050509-002342.html
【2005.05.07】●技術を継げない――採用を抑制してきたJR西日本
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/050507-174537.html
◇◆今週の政治経済キーワード=「ATS(列車自動停止装置)」◆◇
JR福知山線の脱線事故は、107人もの方が亡くなるという大惨事になりましたが、この現場に設置されていたATS(列車自動停止装置)は、旧国鉄時代に導入された初期型をわずかに改良したタイプで、機能は運転士が赤信号を無視した場合に非常ブレーキを作動させ、列車を停止させるという最低限のものです。運転指令も、進行中の速度を把握できないという旧型でした。……
(続きはこちらから→ http://www.sasaki-kensho.jp/keyword/index.html )
◇◆「ここでお会いしましょう!」〜〜演説会などのお知らせ〜〜◆◇
*:,..,:* 日本共産党「演説会」 *:,..,:*
5月14日(土) 静岡県・島田市
19時15分〜 東町公民館にて
20時00分〜 中溝西公会堂にて
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/mm/article/back_index.html
◎「憲昭eたより」の次号は、5月20日(金)発行予定です。
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