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国会での活動

国会での活動 − 政治経済キーワード平和・憲法

【政治経済キーワード】イージス艦派遣

2002年12月13日


 小泉首相は、12月4日、インド洋上で海上自衛隊が行っている対米支援活動に、イージス艦を派遣することを決めました。

 イージス艦とは、海上自衛隊に配備されている最大級のミサイル護衛艦です。最新鋭のレーダーシステムと迎撃ミサイルを搭載しています。300キロ以上の範囲で多方面から飛んでくる飛行物体を最大200個まで瞬時に探知、識別して、優先順位をつけて追尾し、それを同時に10個以上、100キロの射程距離で自動的に攻撃できる性能を持つ艦船です。世界では、米海軍とスペイン海軍が保有しています。ちなみに「イージス」とは、ギリシャ神話に出てくる「盾」のことです。

 イージス艦の派遣は、1年前に「テロ対策特別措置法」が国会で審議されたときにも検討されました。しかし、自民党内からも“憲法が禁止する集団的自衛権の行使につながる”との反対意見が出て、政府は派遣を見送っていました。

 今回の派遣は、アメリカの要請に応えたもので、事実上、現在アメリカが進めているイラク攻撃計画に協力し支援するものとなります。すでにインド洋に派遣されている自衛艦は、リアルタイムで米軍に情報提供を行っています。イージス艦の派遣で、より高度の情報提供が可能になります。憲法違反である自衛隊の海外派兵を1年以上も継続した上に、高性能のイージス艦を派遣することは、米軍のすすめる戦争との一体化を強め、憲法を幾重にも踏みにじるものです。

 イージス艦は、16日にインド洋にむけて出港します。世界が国連安保理の決議にもとづいて、国連の枠組みでイラク問題の平和解決をすすめようとしているときに、イージス艦派遣を決めた小泉首相の姿勢は、アメリカ追随をあからさまにするものです。派遣は中止すべきです。

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