国会での活動
【政治経済キーワード】政治倫理審査会
2002年7月26日
政治倫理審査会は、汚職などの疑惑を受けた国会議員の政治的道義的責任について審査するために衆参両院に置かれた機関です。ロッキード事件での田中角栄元首相に対する1審有罪判決を契機として、1985年に設置されました。
審査は、議員本人から申し出があった場合か、3分の1以上の委員が申し立て審査会で過半数の賛成があった場合に行われます。
審査の結果、政治的道義的責任があると認められた場合、審査会に与えられているのは、一定期間の登院自粛や役員の辞任などを勧告することだけです。審査会は、原則非公開とされ、会議録も非公開です。このため、これまでの審査会は、疑惑議員の一方的なみそぎの場とされてきました。
24日、田中真紀子前外相の公設秘書給与流用疑惑の審査のため、衆院政治倫理審査会が開かれました。これは、鉄工加工会社「共和」からのヤミ献金疑惑での加藤紘一氏(1996年)、「泉井石油商会」代表からの資金提供問題での山崎拓氏(1998年)、KSD中小企業経営者福祉事業団からの資金提供疑惑での額賀福志郎氏(2001年)に続く、4回目のものです。この日の審査会は、初めて公開で行われ、NHKや民放各社が中継しました。