奮戦記
【14.09.14】『変貌する財界―日本経団連の分析』の続編について
私はいま、忙しい合間を縫って8年ほど前に出版した『変貌する財界―日本経団連の分析』(2007年1月、新日本出版社)の続編にあたる本を執筆中です。
日本経団連に役員を出している巨大企業が、40数年の間にどのような変貌をとげてきたか。それが日本経済にどのような変化をもたらしたか。政治にどのように影響力を行使し、どのような方向に経済社会を導こうとしているか。さらに、国民との矛盾をどのように広げているかを、事実をもとに明らかにしようというのが問題意識です。
『変貌する財界』が出版されたのは、第一次安倍内閣が誕生した直後の2007年1月でした。その後、2009年8月に民主党政権が誕生し、2012年12月に自民党政権が復活するという経緯がありました。しかし、第二次安倍内閣の財界べったりの基本性格は、当時と何ら変わらないばかりか、いっそう露骨になっていると言わなければなりません。
1970年から2014年までの44年間にわたる日本経団連役員企業の有価証券報告書を、ほぼ5〜10年ごとに、数字を取り出し集計・分析するという作業は、なかなか大変です。ある程度、時間がなければできません。国会が閉幕してから、事務所スタッフの力を借りながら何とか努力しているところです。