大量の黒煙発生事故が起きた愛知県東海市の新日鐵住金・名古屋製鉄所を視察し、所長をはじめ会社側から事故についての説明を受け、一定のやり取りをおこないました。
　党国会議員による同製鉄所の視察は初めてです。井上哲士参院議員秘書と、辻井タカ子、坂ゆかり両東海市議が同行しました。

　最初に所長から「地域住民の皆さんや関係者に、多大なるご迷惑をおかけし、申し訳ありません」との謝罪の言葉がありました。

　事故原因については、中部電力から２つの受電線を経由して受電しているが、そのひとつの機器を老朽更新工事のため遮断していたところ、もうひとつの受電線系統も誤って遮断したためと説明しました。それは、マニュアルに不備があったためだと言うのです。

　しかし被害については、大気測定で「異常なしを確認した」などと言ったり、住民やユーザーからの苦情件数については「個々に対応しているので言う訳にはいかない」などと逃げたり、被害状況についての詳しい説明はありませんでした。

　私は、事故によって巻き上げられたすすやタールが周辺の車に降り積もるなど、大気中だけでなく降下物による被害も起きていると指摘し、新日鉄側が住民や周辺企業などから寄せられた苦情の件数を明らかにしないことも批判しました。

　｢われわれにも事故現場を見せなかったが、度重なる事故で心配する住民の声や被害の大きさを隠すようではいけない。データを出して説明し、環境団体などの視察や申し入れにも応じていくべきだ」と要請し、丁寧な説明と再発防止策を取ることを求めました。

新日鐵で働いていた方々から

　愛知県東海市の市役所で、市会議員の辻井さん、坂さんとご一緒に新日鐵で働いていた方々から、お話を聞きました。

黒煙事故当時の様子（6月22日）