奮戦記
【13.12.24】消費税増税分は「全額社会保障に回す」というのはウソ
今日、党国会議員団として、政府から補正予算案と来年度予算案のレクを受けました。来年度予算案には、税率8%への消費税増税が盛り込まれています。説明によると、その税収は国と地方合わせて5兆円とされています。
これまでの政府答弁では、5兆円は「全額社会保障財源に回す」と説明されてきました。しかし、今日のレクで明らかになったのは、いまの社会保障4経費(国・地方)32.9兆円が、来年度に36.6兆円になるので3.7兆円増えるだけです。あとの1.3兆円はどこに行くのでしょうか。
政府の説明では、1.3兆円は借金の穴埋めにまわすというのです。つまり、借金でまかなってきた財源を消費税に置き換えることになり、その分は、公共事業にも、軍事費にも、大企業減税にも使えるということになります。
しかも重大なのは、社会保障に回るという3.7兆円のうち、社会保障の充実に回るのはわずか0.5兆円です。(あとは消費税増税に伴う経費増0.23兆円、年金の国庫負担2分の1の置き換え分2.95兆円)
つまり、5兆円の消費税増税のうち、社会保障充実の分として実際に家計に還元されるのは10分の1にすぎないのです。
政府説明の「全額社会保障に回す」というのは、レトリックにすぎません。今日の予算レクで、この点が鮮明になりました。