奮戦記
【13.10.06】なぜ社会保障の財源が消費税なのか(facebookより)
社会保障の財源として、なぜ消費税なのか。消費税はそもそも最悪の欠陥税制であり、低所得者を直撃する税金ではないでしょうか。
消費税は、原則としてすべての消費に課税され、食料品などにも例外なく課税されます。だから公平だと政府は言うのですが、それはまったく逆で、低所得者ほど負担率が高くなる不公平な税制です(逆進性)。しかも「生活費に課税しない」という税制の原則を、真っ向から否定する税だと言わなければなりません。
政府・与党は、「逆進性対策」として、給付付き税額控除や軽減税率の導入を検討するとしていますが、いまだに具体的な対策を示すことが出来ません。実行する場合も、大規模な財源が必要となります。これは、逆進性を克服する有効な手段がないことを示しています。この本質的な欠陥は、直すことができないのです。
租税論からみても、消費税は欠陥税です。税金は一定の所得・利益のある人が、担税力に応じて負担するのが原則です。所得税・法人税の直接税を中心にした応能負担とすること、税率は累進性として、生計費には課税しないこと、これが民主主義社会におけるあるべき税の原則です。
ところが消費税は、生きている限り、消費をする限り、所得がなくてもとられる税金です。所得の低い人ほど負担が重く、中小業者は転嫁ができず、大企業は負担をしないですむ税です。この欠陥は補いようがないのです。