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奮戦記

【13.08.25】憲法9条に込められた「不戦の誓い」(facebookより)

 閣僚による靖国参拝は、中国、韓国など、アジア諸国との関係の問題にとどまりません。日本と世界の関係に関わる問題です。
 戦後の国際秩序は、かつて日本、ドイツ、イタリアがおこなった戦争が、犯罪的な侵略戦争であったという共通の認識にたち、二度とこのような戦争を許さないという決意のうえになりたっているのです。これを否定することは、世界の平和に挑戦するものにほかなりません。

 第二次世界大戦後、日本国民が、憲法9条をつくったとき、そこに込められていたのは、日本が二度と戦争をする国にならないという「不戦の誓い」とともに、戦争放棄と軍備禁止という恒久平和主義を極限にまですすめた道に世界にさきがけて踏み出すことで「戦争のない世界」への先駆になろうという決意でした。

●「それは本当なんですか?」の質問に答えて

 ほんとうです。たとえば、終戦直後に文部省がつくった「あたらしい憲法のはなし」という教科書には、こうしるされています。「正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません」と。  

 「こんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。
 もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして戰爭によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすようなはめになるからです。また、戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戰爭の放棄というのです。そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです。
 みなさん、あのおそろしい戰爭が、二度とおこらないように、また戰爭を二度とおこさないようにいたしましょう。」

リンク「あたらしい憲法のはなし」文部省…青空文庫より

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