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奮戦記

【13.08.13】日本の法人税負担は重いか?(facebookより)

   日本の法人税負担は、ヨーロッパと比べてどうでしょうか。

 財務省の委託にもとづいて、KPMG税理士法人が行った試算「法人所得課税及び社会保険料の法人負担の国際比較に関する調査」(平成18年3月)があります。

 それによると、自動車製造業、エレクトロニクス製造業、情報サービス業、金融(銀行)業の各業種について、日本の売上げ上位4〜5社の2005年度財務諸表をベースとしてモデル企業の財務諸表を作成し、それに日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの税制(国税および地方税)、社会保険料制度を一定の前提の下で適用して、各国における企業の負担額を計算しています。

 このようにして求めた負担額を、「税引前当期利益+社会保障負担」で割った比率を、各国の法人負担として示しています。業種ごとにばらつきはあるものの、日本の企業負担はアメリカ、イギリスよりは高く、ドイツ、フランスよりは低いという結果が出ています。  

  <注>
○ 財務省の委託によりKPMG税理士法人が試算した。
○ 上記グラフは、法人所得課税負担及び社会保障負担の[税引前当期利益+社会保障負担](総売上から社会保障負担以外の費用を引いた額に等しい値)に対する比率を国際比較したもの。法人所得課税負担は、法人所得を課税標準とする諸税を対象としており、また、外国当局による課税は対象としていない。
○ モデル企業の立地場所は、日本は東京、アメリカはカリフォルニア州及びテネシー州(自動車製造業)、カリフォルニア州及びニュージャージー州(エレクトロニクス製造業)、カリフォルニア州(情報サービス業)、カリフォルニア州及びニューヨーク市(金融業)、イギリスはロンドン、ドイツはデュッセルドルフ、フランスはパリと仮定した。
○ 各業種における我が国の売上げ上位4〜5社の2005年度財務諸表をベースとして、業種毎のモデル企業の財務諸表を作成。各国の税制(国税、地方税)、社会保険料制度を一定の前提の下で適用し、各国における企業の負担額を計算。
○ 課税ベースの計算においては、恒久的な影響を与える永久差異項目(試験研究費等の税額控除、受取配当益金不算入、交際費・寄付金等の損金算入、外国税額控除、地方税額控除等)のみを試算に反映し、税負担の前払いまたは先送りとみなせる一時差異項目(貸倒引当金及び減価償却等)の影響は反映していない。
○ 四捨五入の関係上、各項目の計数の和が合計値と一致しないことがある。

*前提条件の置き方によって負担は変わりうるため、試算結果についてはある程度の幅をもって解釈する必要がある。

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