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奮戦記

【12.01.25】日本の国会議員の数は、多すぎるか?

   昨日、野田総理は施政方針演説で、消費税増税を柱とする「社会保障・税一体改革」を進めるため、「政治家自身が身を切り、範を示す姿勢が不可欠。私もリーダーシップを発揮する」とのべました。

 民主党の樽床伸二幹事長代行は「定数削減なくして増税なし」(12月28日)といっています。
 これは、「衆院議員定数削減」を、消費税増税という目的を達成するための「手段」と位置づけていることを示すものです。
 しかし、国会議員の定数は、ほんらい国民の声を国政に反映させる仕組みの問題であって、次元のまったく異なることです。

   それなのに「定数削減で国会議員が身を切るから、国民も増税を受け入れよ」というのは、問題の完全なすり替えであり、本末転倒です。

 果たして、日本の国会議員の数は、多すぎるのでしょうか。
 事実は、まったく違います。
【資料】OECD諸国の国会議員1人当たりの人口、人口当たりの議員数(2011年)
 この表でも明らかなように、主要国のばあい、議員1議席当り人口でいえば、日本は26.7万人と最も多い水準です。
 ▼主要国下院の1議席当たり人口
  イギリス:9.6万人
  イタリア:9.7万人
  フランス:10.9万人
  カナダ:11.1万人
  ドイツ:13.3万人
  日本:26.7万人、
  アメリカ:72.0万人

   逆に、人口100万人当たりの国会議員(下院)で見ると、日本の国会議員(衆議院)は、3.7人です。

 これにたいして、ドイツは7.5人、フランスは9.1人、イタリアとイギリスは10.4人で、日本の2倍から3倍の数です。

 議員は、主権者・国民の代表です。
 国際的に見ても少ない日本の議員定数を減らせば、「民意を反映するツール」はますます細くなり、民意の反映しない議会は、形だけの存在となりかねません。
 国民の増税を押しつけ、議会を形骸化させる議員定数削減は、絶対に認めるわけにはいきません。

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