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奮戦記

【11.11.03】大銀行バンカメが手数料導入撤回――消費者運動実る

   米金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は、デビットカードに月額5ドル(392円)の手数料を導入する計画を撤回すると発表しました。

「しんぶん赤旗」のワシントン特派員、小林俊哉氏からの報道です。
 これは、1カ月前の計画発表当初から反対運動を強めていた消費者にとって、全米第2の規模を誇る大銀行相手の大きな勝利です。

   デビットカードは、小切手と同じ機能を持つ銀行発行のカードで、自分の口座で即時に決済され、米国では現金、クレジットカードと同様に、買い物の際には必須のアイテムとされています。

 そのカードに新たな手数料を導入しようとしたバンカメに消費者の怒りが爆発、計画発表からわずか1カ月で、さまざまな消費者団体が反対の署名活動を展開しました。

   バンカメ側は、「われわれは、顧客の声によく耳を傾けた結果、計画に対する懸念を認識した」との声明を発表。「顧客の声こそ、もっとも大事なものであり、手数料導入の計画はこれ以上すすめない」としました。

 バンカメ以外でも、ウェル・ファーゴ、JPモルガンといった大手が計画の撤回を相次いで表明しています。
 日本でも、高すぎる手数料に対する批判は根強くあり、アメリカの消費者運動は大いに参考になります。

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