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奮戦記

【11.09.03】全日本造船機械労働組合第79回定期大会で挨拶

 全日本造船機械労働組合第79回定期大会に来賓として招かれ、連帯の挨拶をしました。挨拶の要旨は、以下の通りです。  

 全日本造船機械労働組合第79回定期大会にあたり、日本共産党を代表して、連帯のご挨拶を申し上げます。

 戦後、組合を結成して65年の歴史を振り返ると、戦後の混迷から高度成長、その後の産業再編・大合理化のもとで、戦闘的にたたかってこられたこと、また組合への差別と分裂攻撃のもとで、それを跳ね返し、職場のすべての労働者の雇用と労働条件、命と健康を守って奮闘されたことに心から敬意を表します。また「兵器生産」に反対し、憲法を活かし、基地も核も戦争もない平和な日本と世界をつくつためにたたかってこられたことに、心から敬意を表するものです。

   3月11日、大震災と原発事故という未曾有の大災害が発生しました。職場が被災され犠牲になられ方もいらっしゃいます。

 被害にあわれた方々にたいして、あらためて哀悼とお見舞いを申し上げます。組合としても、ボランティア活動やカンパ・支援活動に全力を尽くしてこられました。
 力を合わせて、この危機を乗り越え、何としても復旧・復興を進め、新しい日本を築くたたかいを進めなければなりません。

   いま必要なことは何か。第1は、被災者の生活と生業(なりわい)の再建を基礎に、地域社会の再建をはかることです。上から住民に画一的な復興計画を押しつけてはなりません。

 第2に、原発事故の収束に総力をあげ、放射能からの万全の防護対策をとらせることです。東電に全面賠償を求めること、政府にたいし原発政策の根本的転換を求め、原発ゼロをめざす期限を決めたプログラムの策定を求めなければなりません。力を合わせ、大きな運動にしていこうではありませんか。

   通常国会の末に菅直人総理の退陣があり、首班指名選挙で野田佳彦氏を新しい総理大臣に選出しました。野田総理は、昨日、組閣を終えたばかりです。

 大変気になることがあります。野田総理が、組閣の前に日本経団連の米倉弘昌会長と会談したことです。組閣前に、新総理が財界団体を訪れるのは極めて異例です。野田総理は、「お知恵を拝借したい」と要請、官邸主導で経済政策会議を創設する考えを明らかにし、米倉会長は「全面的に協力する」と応じたそうです。
 自民党の小泉政権時代に経済財政諮問機関をつくって構造改革をすすめ、財界のために労働者に大合理化を押しつけ、国民に増税と負担増をすすめたことがあります。労働者のことを忘れるなと、声を大にして言わなければなりません。

   また、野田政権は自民党との協調を目指し、「3党合意」をすすめるとしています。しかし、子ども手当の廃止など政権交代の目玉政策を次々と見直し、マニフェストの魂を投げ捨てることでよいのか。私は、本会議でこう訴えたら、民主党席から拍手が起きました。

 消費税の大増税、原発の再稼働と原発依存への固執、米軍普天間基地の辺野古「移設」などの動きに、正面から挑まなければなりません。みなさん方がかかげる要求の一つひとつを実現することが、だれもが安心して暮らせる新しい日本社会への前進につながります。
 本大会が、みなさんの運動と組織の強化の大きな跳躍台となることを期待して、連帯のご挨拶とします。

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