奮戦記
【11.01.21】自民党で当選した与謝野氏を迎える民主党菅内閣の堕落ぶり
菅直人総理は、小泉内閣で経済財政担当大臣を務めた与謝野馨氏を「税と社会保障の一体改革」の取りまとめ役として閣僚に迎えました。
これは、民主党・菅内閣の堕落ぶりを示すものです。
与謝野氏は、自民党政権の経済財政諮問会議の担当大臣として、社会保障費の自然増を毎年2200億円削減し、消費税増税をめざす「骨太方針」をつくった中心人物であり、消費税大増税論者です。
印象的だったのは、3年前(2007/10/16)自民党税調小委員長のときの「毎日新聞」のインタビューで、与謝野氏が消費税率引き上げについてこう述べていたことです。
――「1%ずつ上げて選挙に負けていたらしょうがない。選挙で負けるんだったら、ドーンと上げなくてはいけない」と、2〜3%程度引き上げるべきだという考えを示したのです。
この発言は、当時、自民党のなかでも、あまりにも突出したものとして扱われ、受け入れられませんでした。
しかし与謝野氏は、消費税大増税論者としての立場を決して変えなかったのです。
与謝野氏は、先日の就任記者会見で、こう言いました。――「菅総理が(消費税増税に)政治生命をかけると述べたことを意気に感じて大臣の職に就いた」と。
昨年の通常国会冒頭の予算委員会で、民主党政権をいちばん激しく攻撃していたのは与謝野氏でした。
鳩山総理の「政治とカネ」の問題に関連してこう言いました。――「平成に入ってからこんなに多額の税金を脱税した人はいないんですよ。まさに平成の脱税王なんです!」と。
与謝野氏は、『民主党が日本経済を破壊する』(文春新書)という本まで書いています。
こんどは、その与謝野氏が民主党政権の答弁者になるのです。――与謝野氏は、自民党のときには出来なかった「平成の大増税王!」になるつもりなのかもしれません。民主党政権のもとで。……
.
.