奮戦記
【10.05.02】野中氏が官房機密費の使途を証言──「政治歪める」と指摘
「読売新聞」の報道によると、小渕内閣のときに官房長官を務めた野中広務・元自民党幹事長(84歳)は、官房機密費(内閣官房報償費)について、「私が官房長官当時、毎月5000万円、最高で7000万円程度使っていた」と証言しました。
その内容は驚くべきものです。──「前任の官房長官の秘書官から渡された引き継ぎノートに基づき、評論家や与野党の国会議員に機密費を配った」。
「首相に月1000万円、国会で野党対策にあたる自民党の国会対策委員長と参院幹事長にそれぞれ月500万円を配った」。
「評論家の元議員が、当時の小渕首相に『家を建てたから3000万円ほしい』と求めてきたり、野党の元議員から『北朝鮮に行くから』と機密費を要求されたりしたこともあった」というのです。
このような使途を明かした動機について、野中氏は「私も年で先がない。政権も代わったので悪弊を断ち切ってもらった方がいいと思った。自分はできなかったが、政治をゆがめる機密費は廃止した方がいい」と語ったそうです。
国民の税金を食いものにし、政治を腐敗させるような官房機密費は、根本的に見直すべきです。
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