奮戦記
【09.08.11】 FTA「締結」を「交渉を促進」に変えても同じ
民主党は、政権公約(マニフェスト)に明記した、米国との自由貿易協定(FTA)の「締結」を、「(FTA)の交渉を促進し」と修正しました。
これで、内容が変わるのでしょうか。
菅直人代表代行は「修正」を発表した会見(7日)で、「FTA交渉の推進は従来からの基本方針の中に入っている。基本方針が変わったということではまったくない」と述べました。
今回の「修正」は「公約の修正」でなく「文言の修正」にすぎません。
その後、民主党は「反論マニュアル」を出し「農業を破壊するような貿易交渉を推進するはずがない。FTA(自由貿易協定)の交渉を進めるが、その際には食の安全・安定供給、農村の振興などの国益はきちんと守る」と弁明しています。
しかし、民主党のFTA担当者は「戸別所得補償の導入は、日本のFTA戦略を大きく後押しする」(『週刊東洋経済』8月8日号)と認めているように、同党の農家への戸別所得補償政策は、農産物の輸入自由化を前提にしたものです。
日本農業を破壊する政策であることに変わりはありません。
.
.