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奮戦記

【08.11.10】「定額給付金」――麻生内閣の迷走はどこまで続くのか

   麻生総理は今日、総額2兆円の「定額給付金」について、法律による所得制限は設けず、高額所得者には「自発的な受け取り辞退を促す方式が望ましい」という考えを示しました。

 「欲しければ取りに来い」という横柄な態度も問題ですが、「自発的に辞退せよ」というのも訳が分かりませんね。
 麻生総理は「(辞退するかどうかは)本人の意識の問題だ。5000万円もらっても高額所得者じゃないと言う人もいる。500万もらっても(給付金は)いらないという人もいらっしゃる」と述べたそうです。
 どこに基準があるのでしょうか。

   これは、制度設計では収拾がつかないため、精神のありようにすり替え、国民に責任を転嫁しているとしか思えません。

 この「給付金」にたいする国民の批判は、たいへん根強いものがあり世論調査でも反対の方が多いのです。
 自民党のある幹部は「こんなに混乱したら給付金のありがたみがない」と語ったそうです。
 こうなると、ありがたみどころか「ありがた迷惑だ」というのが国民の気持ちではないでしょうか。

   たとえば、いちばん必要としているホームレスの方々には、「住所がない」ということで支給されないのです。これが、どうして「生活対策」と言えるでしょう。

 役所の窓口にいけない人はどうなるのでしょう。
 その代理人が窓口に行ったら、「代理人としての証明」を求められたら、どのように説明するのでしょうか。
 いま必要なことは、このような一時的バラマキではなく、社会保障の2200億円カットを中止するなど、将来の安心感を保障することではないでしょうか。

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