奮戦記
【08.08.10】わいろが横行しているODAの実態を徹底究明すべきだ
政府開発援助(ODA)をめぐって、外国政府高官への贈賄が摘発されました。
わいろが、ひろくおこなわれていたことが「しんぶん赤旗」に報道されました。
ODA事業に長年かかわってきた元ゼネコン幹部が証言しています。
この幹部は、前社長らが不正競争防止法違反で逮捕された大手建設コンサルタントのPCI(パシフィックコンサルタンツインターナショナル)と、アフリカで一緒に仕事をしていたそうです。
PCIのリベートや接待は露骨で業界でも目立っていたと言います。
しかし、「ゼネコンも決してクリーンではない。少額のわいろ攻勢は頻繁にやられていた」と証言しています。
わいろの金額は、事業規模が大きいほど高額になり、現金でなく家や車をプレゼントするときもあるそうです。
しかも、現金を渡すときは、10万、20万円と何回にも分けて少しずつ出してばれないようにしたとか、高官の関係者などを実態がないのに雇用した形をとって給与で支払うというやり方をしているそうです。
さらに架空の業務委託契約を結ぶ方法もあるといいます。
もともと、ODAは、援助を受ける国からの要請で実施される「要請主義」をとっています。
しかし、日本のゼネコンや商社が、道路や橋りょう、港湾などを建設する事業計画を作成して、水面下で援助を受ける国に働きかけて要請させることが多いようです。
この証言で重大なのは、日本の政治家や官僚への働きかけも水面下で行われていると発言していることで、仕事を獲得するために手段を選ばず、国内外で裏金をばらまいていると断言していることです。
徹底的に究明しなければなりません。
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